上写真=4日、サウジアラビアのジェッダで練習する遠藤航(写真◎JFA)
この2試合が大事なのは分かっている
「この2試合が大事なのはみんな分かっています。僕らは1敗しているので、アウェーだろうがホームだろうが勝つことを目指していきたいし、負けられない。この2つをいかに勝ちに持っていけるかにトライしたい」
日本代表は9月のアジア最終予選2試合を終えて、1勝1敗。勝ち点4でグループBの4位につける。ホームで迎えた初戦のオマーン戦でまさかの敗戦。黒星スタートとなったが、続くアウェーの中国戦に勝利を収め、五分の星に戻した。とはいえ、グループのライバルと目されるサウジアラビア、オーストラリアは2連勝。この2チームと対戦する10月シリーズは、予選序盤の山場と言えるだろう。
遠藤は前回の戦いぶりを振り返り、「オマーン戦ではベースのところ、戦う部分や切り替えを早くするというところを見失っていた」と指摘。ピッチ上で「厳しい声をかけるべきだった」とも考えたという。「中心としてやっていかなければという感覚があるので、厳しさをもっとピッチで表現してもいい」と話した。
所属するシュツットガルトではキャプテンマークを巻き、守備だけではなく、攻撃に積極的に絡むプレーを見せている。ボランチとして文字通り攻守の中心であり、チームの要として振舞うが、日本代表でも期待されるのは、圧倒的な存在感を放つプレーだ。
前回の招集から1カ月と間を空けずに代表チームが集まれたことは「ポジティブ」だと話し、『共有』にそれほど時間がかからないという。もちろん相手の分析やどう守るかの確認をしなければいけないが、遠藤はチームとして同じベクトルの中で戦うことができると考えている。
今回は東京五輪でボランチとしてコンビを組んだ田中碧も招集されており、誰と組むかは分からないが、いずれにせよ、遠藤が軸になることは間違いないだろう。
「立場は明らかに前回の予選とは変わっていますし、いまはプレッシャーがある中でやらなければいけない。重圧はありますけど、代表としてはサウジだろうがオーストラリアであろうが自分たちのプレーを見せて勝たなければいけないし、プレッシャーのある中でも自分の良さをしっかリ出すことにフォーカスしたいと思います」
求めるのは、当然ながら2勝すること。つまりは勝ち点6。遠藤は強い気持ちで勝負の2連戦に臨む。