上写真=東京五輪を経験し、A代表でもけん引車となることが期待される堂安律(写真◎早浪章弘)
五輪世代が台頭しないといけない
東京五輪では10番を背負い、チームを引っ張った。繰り返し語っていたのは、チームを勝たせる存在になること。キャプテンの吉田麻也にも期待するがゆえに、発破をかけられていたが、A代表でも変わらず決定的な仕事ができる存在になることを堂安自身、求めている。
「(自分の役割は)チームを勝たせる数字を出すことだと思います。それが自分がアタッカーとして評価されること。そこはオリンピックで出た課題だし、そこを出していければ良いと思います。オリンピック世代が台頭してA代表のスタメンにどんどん入らないといけない。そこは責任もあるし、しっかりアピールしたい」
今回の代表には、U-24世代から6人が選出された。ただの突き上げ役だけでは終わるつもりはない。しっかり試合に出てチームを勝たせることを目指す。
自身はこの夏の移籍はまとまらず、PSVに残留することになった。移籍にについて質問され、「シンプルに答えると、決まったところで自分の力を出すのが選手として、プロとして一番やらなければならないことだと思います。自分の行きたかったところもありましたけど、もう、しゃあないので。今は所属先と、日本代表のことを考えてプレーするように心掛けています」と目の前の試合に集中していると心境を語った。
W杯の最終予選は堂安にとっては初めての舞台になる。今回の合宿でも経験している選手たちから最終戦予選の難しさを伝えられており、「今までとは緊張感が違う。しっかりと覚悟して初戦に臨みたい」と、気合を込めた。