上写真=30日に帰国し、31日の合宿2日目に合流した伊東純也(写真◎早浪章弘)
緊張感を楽しんで結果も出す
日本代表は過去に最終予選の初戦で苦しむケースが多かった。だからこそ初戦の難しさが強調されるが、未体験の伊東はそのことを問われると、「経験した選手は最終予選から全然別のものになると言っています。初戦は難しい試合がどの大会でも多いですし、まずは自分たちの力を出すことが大事だと思います」と、大きくスタンスを変えることなく臨むことが重要だと話した。
「個人としてはいつも通りのプレーでチャンスを作ってゴールに絡めたらいいと思います」
そもそも「プレッシャーはあまり感じるタイプではない」と語る。「見るのとやるのではまったく違う」としながらも、肩ひじ張らずに持ち味を出すことが重要だと語る。「緊張感を楽しんで、持ち味を出し、結果も出したい」と冷静だ。
「(オマーンは)個人的にはまだあまり分からないですけどアジアカップで1回、対戦しました。(自分は)少ししか出ていないですが、良いチームという印象がある。(これまで)僅差の試合が多く、難しい試合になると思っています」
初戦の相手であるオマーンの印象について聞かれると、こう答えた。入れ込み過ぎず、しかし油断せず、結果を求めてプレーするだけ。伊東はこれまで通りのスタンスで最終予選の初戦を迎える。
東京五輪を経験した久保建英や堂安律ら若い選手たちのさらなる突き上げが予想され、今後ポジション争いが激化することは必至だが、彼らとの共存や起用について「(監督が決めることなので。練習時間は限られるから、なるべく話してコミュニケーションを取れたら」とチームにプラスをもたらすために、何をすべきかを考えていた。まさに泰然自若で冷静至極。何事にも動じない伊東の存在は、最終予選でも日本のキーポイントになりそうだ。