オーストリアで合宿3日目を迎えた日本代表のMF橋本拳人がオンラインで取材に応じた。今夏に海を渡り、海外移籍を果たしたボランチはこれまで以上に日本代表への思いは強いと語る。定位置取りへの意欲も示した。

上写真=今回は橋本拳人にとって昨年12月以来、11カ月ぶりの代表活動になる(写真◎JFA)

ロシアでも代表を意識してプレーしている

 この夏、FC東京からロシアのFCロストフに移籍した橋本は今回、初めて海外組として日本代表に参加することになった。海外でプレーすることで代表への思いは、いっそう深まったという。

「ロシアでも、やっぱり代表のことを意識してプレーしていますし、僕自身初めての海外挑戦ということで、普段から日本人としてのプライドだったり、誇りを持ってプレーしています。前に比べたら日本代表としての責任感だったり、日本代表としてプレーする思いは増していますね」

 ロシア・プレミアリーグはタフで激しい。「試合後は傷だらけです」と今回の取材時も右目の下に傷ができていた。移籍直後は苦労したと本人は振り返ったが、その口ぶりは自信に満ちていた。体中に刻まれた傷の数だけ、タフになったと映る。

「最初は自分が取れると思ったボールもなかなか取れずに、やっぱりフィジカル的な強さだったり、スピードというところは自分が予想していたよりも上でした。練習からでもなかなか良さが出せなかったというのはあります。ただ、その中でも自分のフィジカルコンディションを上げることだったり、体を当てに行くタイミングだったり、足を出すタイミングだったりが分かってきて、少しずつ出せるようになってきました」

 ロシア・プレミアリーグでここまで12試合に出場し、5得点をマーク。得点力が増しているようにも映るが、「そこが一番の自分の役割ではないので。献身的に走るところだったり、戦うという部分を一番、意識してプレーしています」と話す。今回の代表活動でも「前回の試合も見ていて、すごくいい試合をしていましたし、その中の競争に自分も入っていくことを意識しています。まずは最大限、自分の良さを出すこと。しっかり出してチームの勝利に貢献したいという思いがあります」と持ち味であり、ロシアで日々磨いている『戦う部分』を出したいと言った。

「(遠藤)航くんの、デュエルの強さについての記事を見たりして、すごく刺激をもらっています。自分の良さもデュエルの部分だったり、献身的にやるところ。相手からボールを奪うところは自分の良さなので、そこは一番大事だと思っています。ポジション争いは激しいですが、代表の試合はたくさんやれるわけではないので、1試合1試合がすごく大事になってくる。しっかりアピールしたいなと思っています」

 定位置争いへの意欲も示した。よりタフになった橋本拳人を、13日のパナマ戦、17日のメキシコ戦で示すつもりだ。


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