2011年の女子ワールドカップ(W杯)で世界一に輝いた、なでしこジャパンの現地ドイツでの軌跡を追った週刊サッカーマガジンの連載「日々野真理のなでしこ観察日記」が、19年女子W杯、23年女子W杯に続いて復活! シーズン4としてAFC女子アジアカップの戦いに密着しています。6大会連続でW杯中継のインタビュアーを務めるなど、女子サッカーを長年取材してきた筆者は、W杯出場決定への舞台裏で何を見たのか?

100試合出場のウォーターシャワー

 15日、勝てば来年ブラジルで行なわれるW杯への出場が決まる準々決勝のフィリピン戦は予想どおり、守備を固められた状況での戦いとなりました。

 攻め続けながらもゴールを割れず、見ているこちらは心配しましたが、選手たちに焦りは見られません。前半終了間際の45分にFW田中美南選手がヘディングで押し込んで先制すると、前半アディショナルタイムにはMF林穂之香選手のCKからDF古賀塔子選手のヘディングシュートが決まり、2-0で折り返すことができました。
 
 後半は途中出場のFW千葉玲海菜選手が大会初ゴールを奪うと、同じく途中出場で今大会初出場のMF松窪真心選手は代表初ゴール。古賀選手のこの試合2点目、FW谷川萌々子選手、FW植木理子選手のゴールも飛び出し、7-0で勝ってW杯出場を決めました。
 
 チームのために前線で奮闘しているエースの田中選手の大会初得点や、グループステージの練習中に少し痛めたところがあり、ここまで出場機会のなかった松窪選手の代表初得点、グループステージで決められず、ずっと悔しい思いを口にしていた千葉選手の大会初得点。さらに73分からはGK大熊茜選手が交代で初出場し、負傷離脱したDF石川璃音選手を除く全員が試合出場を果たすなど、うれしいことが満載の試合になりました。チーム全員がそんな仲間の活躍を喜んでいる姿も、このチームの魅力の一つです。

 この試合ではキャプテンの長谷川選手が代表通算100試合出場を達成しました。試合終了後に記念ユニフォームを受け取って記念撮影をしていると、チームメイトから水をかけられる手荒い祝福。「100試合もやったかな? という気がするし、100試合ってこんなに時間がかかるんだな、という気もします」と笑顔でインタビューに答えてくれました。

画像: 『100』のユニフォームで記念撮影中の長谷川選手にウォーターシャワー!(写真◎Getty Images)

『100』のユニフォームで記念撮影中の長谷川選手にウォーターシャワー!(写真◎Getty Images)

 今大会の日本で唯一、全試合スタメン出場の長谷川選手。もちろん頼りになる存在ですが、このチームの良さについて「今日もそうでしたが、誰かが初ゴールが決めたり、(大熊)茜が今大会初めて試合に出たり、仲間のことをみんなが自分のことのように一緒に喜べるところ」を挙げるあたりも、さすがキャプテン! と思わせられました。

 準決勝は日本時間3月18日(水)18時から、スタジアム・オーストラリアで韓国と対戦。もちろんDAZNで配信されます。皆さん、日本から声援を送ってください!

取材・写真◎日々野真理


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