上写真=初選出について笑顔で語った井上(写真◎スクリーンショット)
大宮Vで伝説の名手から学ぶ
大宮アルディージャVENTUSで今季、WEリーグ第16節を終えてリーグ3位タイの6得点を挙げている。「チームの強化の方から電話が来て知りました。本当に驚いた」と語る初選出で、「いろいろな方から『おめでとう』と連絡が来た。うれしかったです」と笑顔を浮かべた。
マイナビベガルタ仙台レディースから、WEリーグ開幕に向けて大宮Vに移籍。「いろいろな形でゴールが取れているので、自信になっている」という活躍は、大宮Vの大野忍コーチの存在も大きいという。なでしこリーグで歴代最多の182得点(1部で312試合180得点、2部で8試合2得点)を決め、なでしこジャパンでも活躍した伝説の名手から「ボールを受けるタイミングや相手との駆け引きなど、いままで教えてもらわなかったことを、たくさん教わっている」ことを明かした。
栃木県出身で、河内SCジュベニールに所属していた2012年には、サッカーマガジンが主催する『サッカーマガジン雪印メグミルクカップ・全国レディース大会』で17得点を挙げ、得点女王に輝いている。「めっちゃ点を取った記憶があります。(短期間に多くの試合をこなす日程でも)若かったので、いまみたいに疲れを感じずにできた」と振り返る大会後、同年秋にはU-17日本女子代表の一員としてU-17女子ワールドカップに出場。その後も年代別代表に選出されていたが、近年は左ヒザの大ケガによる長期離脱もあり、なでしこジャパンとは縁がなかった。
代表定着には、持ち味を発揮してのアピールが必要になる。池田太監督から「運動量や、何回も動き直して背後を狙うことを繰り返しやってほしいと言われた」という井上は、「それが自分の特徴。ドリブルや背後へ抜ける動きを得意としているので、そういう部分で結果を残してアピールしていけたら」と意気込んでいた。