上写真=舞行龍ジェームズは前日練習で仲間とともに決戦が行われるピッチコンディションをチェックした(写真◎J.LEAGUE)
■2024年11月2日13時5分キックオフ ルヴァンカップ決勝(@国立競技場)
名古屋グランパスvsアルビレックス新潟
フジテレビ系列で生中継
「ハイボールも使っていこう、と」
「とても楽しみです。とにかくもう、早くやりたい!」
舞行龍ジェームズははやる気持ちをわざわざ隠そうとしたりはしない。国立競技場での前日練習で決戦のピッチを1日早く体感すると、すぐにでも本番に臨みたい気持ちが高まってきた。
名古屋グランパスとの決勝で、センターバックの舞行龍に求められるのは、もちろん大前提として確実な守備。
「攻撃しているときのリスク管理や、センターバック同士やボランチとの距離感が大事。この前はそこでカウンターで失点してしまって、難しい試合にしてしまった」
9月18日に行われたJ1第29節の名古屋グランパス戦は0-3で完敗した。2点目は、相手陣内でボールロストしてからの高速カウンターで永井謙佑に決められた。
「自分たちがボールを持っているときの簡単なミス、例えばこちらのバックパスが多くなって名古屋にスイッチも入りやすくなると、引っかかりやすくなる。そこは避けていかないと」
ただ、舞行龍が舞行龍であるのは、守備だけが理由ではない。攻撃のテンポを生み出すパスの出し入れは、このチームの基盤になっている。前日練習では、松橋力蔵監督からも声かけがあったという。
「ボールを早く動かすこと、そして正確にするということを言われました。自分たちがボールを持っているときに、取られてカウンターを受ける危険は常にある。だから特に後ろではそこはしっかりやりながら、ハイボールも使っていこうと」
名古屋のプレスは強烈で、それをひっくり返すためには空中のスペースも有効に活用していこうとする意識づけだ。
「自分たちのサッカーでは、もちろんショートパスもロングパスもどっちも使いながら、その判断が大事になる。名古屋は非常に守備が堅いので、足元だけじゃなくて裏のスペースも使って相手を広げて、そのタイミングで間に入っていって、そこにいいボールを入れて、攻撃を作っていきたい」
広げるときも、いいところに入れるときも、その右足が絶大な力を発揮する。守って攻めて、クラブ初となるトロフィーをその手に。
「はい、とにかく優勝したいです!」