上写真＝福島は32分、FW森晃太が右足で決めて先制。一度は追いついかれたものの、試合終了間際に勝ち越して敵地で勝ち点3を奪った（写真◎石倉利英）
■2025年9月5日 J3リーグ第26節（@Axis:観衆3,036人）
鳥取 1-2 福島
得点：（鳥）富樫佑太
（福）森晃太、清水一雅
またも90＋5分のゴール
鳥取は立ち上がりにDF二階堂が福島FW樋口と競り合った際に左肩から落下し、鎖骨を痛めて15分で交代を余儀なくされるアクシデント。それでも良い形でボールを奪うシーンが多く、押し気味に進めていたが、福島は32分、GK上田が正確なパントキックでのロングパスを樋口に通し、一気に敵陣へ。樋口のパスを受けたFW森がドリブルから右足で蹴り込み、少ないチャンスを生かして均衡を破った。
鳥取は後半に入ってボール支配率を高め、両サイドから攻略を試みるが、ラストパスが合わずにシュートまで持ち込めないシーンが多かった。それでも終盤に入った79分、DF温井がエリア内に入れた縦パスを受けたFW富樫が、切り返しから相手DFの股を抜く右足シュートを決め、同点とする。
90分に上田隆生主審が足を引きずりながら退き、残り時間は第1副審の鈴木渓氏が主審、第4の審判員の佐藤光氏が第1副審を務める珍しいシーンもあった一戦は、4分と表示された後半アディショナルタイムも終わろうとしていた90＋5分にドラマが。敵陣でFKを得た福島はDF柴田がゴール前に送るも、鳥取GK高麗がキャッチしたかと思われたが、手を滑らせてファンブルし、こぼれ球をFW清水が蹴り込んだ。
再開後すぐに試合終了となり、福島が今季ホームで8勝4分けだった鳥取に初黒星をつける勝利。清水は前節も90＋5分に貴重な同点ゴールを決めて2-2の引き分けに貢献しており、2試合連続の劇的なゴールでチームに勝ち点をもたらした。
取材・写真◎石倉利英
▼出場メンバー
・鳥取◎GK高麗稜太、DF丸山壮大（67分:伊川拓）、大嶋春樹、二階堂正哉（15分:松本太一）、温井駿斗、MF小澤秀充（79分:金浦真樹）、東條敦輝（67分:清水祐輔）、曽我大地（HT:普光院誠）、河村匠、FW富樫佑太、三木直土
・福島◎GK上田智輝、DF鈴直樹（82分:柴田徹）、DF當麻颯、山田将之、松長根悠仁、MF針谷岳晃（73分:矢島輝一）、狩野海晟（56分:城定幹大）、上畑佑平士、FW芦部晃生（56分:清水一雅）、樋口寛規（73分:吉永大志）、森晃太
