ガイナーレ鳥取DF大城蛍が、長年の「夢」への熱い思いを語った。8月31日の明治安田J3リーグ第26節・FC琉球戦は、生まれ故郷の沖縄での試合。高校入学と同時に離れてから地元でプレーしたことはなく、家族や関係者の前で鳥取を勝利に導く活躍を見せるべく意気込んでいる。
上写真=琉球戦に向けて練習を重ねる大城。故郷での試合に向けて、これまで以上に気合が入っている(写真◎石倉利英)
「すごく楽しみです」
沖縄のイレブン与那原、Wウイング沖縄FCを経て、高校入学と同時に浦和レッズユースに進んだ大城は、それ以降「沖縄でサッカーをしたことがない」。ユース時代、さらに2018年に浦和のトップチームに昇格して以降も、試合で沖縄に行く機会がなかった。
昨年は琉球と同じJ3の愛媛FCでプレーしており、2節前の試合はフル出場していたが、その後に負傷離脱したため、琉球とのアウェー戦はメンバー外だった。今回も「もちろんメンバー争いがある」とはいえ、鳥取の選手としてタピック県総ひやごんスタジアム(タピスタ)のピッチに立てば、9年ぶりに故郷でプレーすることになる。
タピスタは実家から車で20分ほどの距離。「みんなにチケットを用意して、自分の試合を見に来てもらうのが夢だった」と語るように、家族や、お世話になった方々、地元の友人などが多数、応援に訪れる予定で、「すごく楽しみです」と声を弾ませた。
7月にメンバー外となった時期もあったが、8月に入って出場機会を取り戻し、前節もフル出場。チームも今季初の3連勝中と勢いに乗っている。「チームでやろうとしていることが、中断期間を経て整理されてきた」と要因を分析しつつ、「でも、もっと勝つためには、守備などで修正しなければいけないところが、たくさんある。いまこそフラットに考えて、リセットして戦うべき」と故郷での一戦を見据えていた。
取材・写真◎石倉利英