7月20日の明治安田J3リーグ第22節で、ガイナーレ鳥取とY.S.C.C.横浜が対戦した。気温も湿度も高いタフなコンディション下の戦いは、前半終了間際に鳥取が先制するも、後半にYS横浜が同点に。その後は両チームにチャンスがあったが決められず、引き分けで勝ち点1を分け合う結果となった。

上写真=前節まで10試合未勝利の鳥取が先制したものの、YS横浜が後半に追い付き、引き分けに終わった(写真◎石倉利英)

■2024年7月20日 J3リーグ第22節(@Axis:観衆1,806人)
鳥取 1-1 YS横浜
 得点:(鳥)普光院誠
    (Y)藤原拓也

「勝ち点1を取れたことは悪くなかった」

 この日の鳥取市は試合開始後も気温が下がらず、公式記録で気温29・5度、湿度81パーセントという高温多湿のタフなコンディション。前後半とも飲水タイムが設けられたほか、試合が止まるたびに選手たちが水を飲む姿が多く見られた。

 そうした状況も影響したのか、両チームとも思うように決定機を作れずにいたが、前半終了間際の45+1分に鳥取が均衡を破る。エリア内右サイドでDF田中恵のパスを受けたFW富樫が、振り向きざまに左足でファーサイドへセンタリングを送ると、飛び込んだMF普光院がスライディングしながら右足で合わせた。

 YS横浜は後半、敵陣で細かくパスをつなぎながら攻め込むシーンを増やすと、58分に同点ゴール。エリア内左サイドでパスを受けたDF藤原が、切り返しから利き足とは逆の右足を振り抜き、2試合連続となるゴールで同点とした。

 鳥取は76分、YS横浜DF藤原のミスを突いてFW松木がGKと1対1の決定機を迎えたが、左足シュートはニアサイドに外れて決まらず。5分と表示された後半アディショナルタイムの90+5分には、YS横浜FW藤島がエリア外から左足で狙ったが、左に外れた。

 最後は90+7分、鳥取がゴール前中央でFKを獲得し、普光院が右足で直接ゴールを狙ったものの、左に外れ、直後に試合終了となった。11試合未勝利となった鳥取の林健太郎監督は「限りなく勝ちに近いゲームだったと思う。そこで勝ち切れるかが課題なので、続けてやっていくしかない」とコメント。3試合連続で先制されながらも追い付き、ここ4試合で2勝2分けとしたYS横浜の倉貫一毅監督は「勝ちたかったですが、最低限の勝ち点1を取れたことは悪くなかったと思っている」と語った。

取材・写真◎石倉利英

▼出場メンバー
・鳥取:GK高麗稜太、DF田中恵太(74分:伊川拓)、金浦真樹、温井駿斗、丸山壮大(90分:坂本敬)、MF普光院誠、世瀬啓人(74分:松木駿之介)、曽我大地、小澤秀充、FW富樫佑太(63分:三木直土)、田中翔太(63分:髙尾流星)

・YS横浜:GK岡本享也、DF花房稔、大嶋春樹(82分:西山峻太)、藤原拓也(78分:土館賢人)、MF中里崇宏、松村航希(78分:大竹優心)、菊谷篤資(63分:脇坂崚平)、奥村晃司、橋本陸斗、FW萱沼優聖(78分:ピーダーセン世穏)、藤島樹騎也


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