ガイナーレ鳥取DF二階堂正哉が、復帰戦での敗戦を胸に巻き返しを誓った。3月に負傷して戦列を離れていたが、5月3日の明治安田J3リーグ第12節・大宮アルディージャ戦に先発出場。首位クラブ相手に3失点を喫して今季ホーム初黒星を喫し、一定の手応えをつかんだものの、試合後は悔しさをかみ締めていた。

上写真=先発出場した二階堂は3月以来の復帰戦となったが、チームは今季ホーム初黒星を喫した(写真◎石倉利英)

■2024年5月3日 J3リーグ第12節(@Axis:観衆4,272人)
鳥取 0-3 大宮
 得点:(大)藤井一志2、杉本健勇

「攻撃面の手応えはあった」

 Y.S.C.C.横浜からの完全移籍で今季加入した二階堂は、CBの一角で開幕から先発出場を続けていたが、3月10日の第3節の前半に相手との接触プレーで負傷。29分で交代を余儀なくされ、第2、3腰椎横突起骨折で復帰まで約2カ月の見込みと発表されていた。

 だが予想より早く回復し、4月24日のJリーグYBCルヴァンカップ・浦和レッズ戦で控えメンバー入り。終盤に途中出場して「自分でも驚いた」と語った早期復帰を果たすと、この日は先発出場で久しぶりのリーグ戦出場となった。

「守備ではゴール前で体を張ることや、周りへの声掛け、攻撃は配球のことを意識してプレーした」という。ただチームは前半に先制されると、後半にも2失点して0-3で今季ホーム初黒星。相手にドリブルで振り切られた2失点目、ヘディングで競り負けた3失点目を振り返り、「後半の失点のプレーもそうですが、あと一歩のところが、コンディションのせいなのか、やられただけなのか。そこは分からないですが、1対1など自分の持ち味の守備を90分間やり続けられるようにならないと、きついと感じた」と厳しい表情を浮かべた。

 この日の鳥取は最終ラインから敵陣までスムーズにボールを運ぶシーンが多く、「すごくやりやすかった。攻撃面の手応えはあった」と収穫も挙げたが、首位クラブ相手の敗戦で多くの課題を突きつけられた形に。「自分自身もチームも、まず守備では、守備陣が無失点で抑えることが必要になってくる」と語り、「攻撃も、良い攻撃をしていても、しっかり仕留めることが必要になる」と今後の巻き返しへのポイントを指摘した。

取材・写真◎石倉利英


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