ガイナーレ鳥取MF原田虹輝がプロデビューの経験を糧に、さらなる成長を誓った。川崎フロンターレから期限付き移籍している今季、より多くの実戦経験を積みながら、自身の成長とチームの勝利を目指す。

上写真=プロデビューを果たし、より多くの出場機会とチームの勝利に向けて練習を重ねる原田(写真◎石倉利英)

「どんな感じなのか、ある程度分かった」

 今季開幕からベンチ外が続いていた原田は、4月11日の明治安田生命J3リーグ第5節・テゲバジャーロ宮崎戦で初のベンチ入り。0-2とリードされた後半開始から交代で投入され、加入後初出場を飾った。

 昌平高(埼玉)から川崎Fに加入するも、昨季までの2年間は公式戦出場がなく、これがプロデビュー戦だった。「落ち着いて試合に入ることができた」というが、鳥取は1点を返すにとどまり、1-2で敗戦。「あの状況から逆転するために投入されたので、もっと自分のプレーを出して、チームが逆転するだけの力をつけなければいけない」と45分間のプレーを振り返った。

 コンディション調整に時間がかかり、出場機会をつかめなかった時期を「正直、めちゃくちゃ焦りがあった」と語る。ようやくつかんだチャンスで「公式戦になると、練習でやっていることも、チームとして出せないことがたくさんあった。公式戦でもできるようになるために、チーム内で話し合うなど、やるべきことはいっぱいある」との感触をつかんだ一方、「どんな感じなのか、ある程度分かったのでホッとしている」という。

 宮崎に敗れた鳥取は第3節に続く連敗を喫し(第4節は中止・延期)、開幕4試合で1勝1分け2敗。勝ち点が伸び悩んでいる状況を踏まえ、原田は「自分がビルドアップの中心になって、観客の皆さんが面白いと思うようなサッカー、良いサッカーをする。自分が中心となって勝てるようにやっていきたい」と語り、出場機会の増加と勝利への貢献を誓った。

取材・写真◎石倉利英


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