上写真=同点、勝ち越しと2ゴールを決めた栃木Cに勝利をもたらしたグェン(右/写真◎J.LEAGUE)
■2026年8月22日 J2第3節(観衆8,243人/@駅スタ)
鳥栖 1ー3 栃木C
得点:(鳥)阿部海大
(栃)トクマック・グェン2、加藤丈
前半は完璧だった鳥栖…
序盤、ホームの鳥栖は素早い切り替えと激しい球際争いでことごとくボールの争奪戦に勝利を収め、試合の流れを手繰り寄せていった。先制点は14分。敵陣右サイドで得たFKの場面で西澤健太がライン裏へ送った鋭いボールに反応した阿部海大が左足でプッシュ。相手の虚を突く見事なセットプレーは、キッカーの西澤いわく「スカウティングでデザインしたもの」だった。
狙い通りのゴールを手にした鳥栖が痛かったのは、攻守ともに圧倒していた前半に2点目をスコアできなかったことだ。チャンスを何度も作り出しながら、リードを広げられなかった。
後半は一転、修正を施した栃木Cが攻勢に出た。前半の終盤からしっかりボールホルダーにプレッシャーをかけるようになったことで、攻撃の機会を徐々に増やし、チームの重心そのものも上がっていたが、56分、相手の隙を突いてみせる。鳥栖の選手がプレスバックで突いたボールが最終ラインの裏へ出ると、トクマック・グェンがいち早く追いつき、同点を蹴り込んだ。
鳥栖はハイプレス、ハイラインがチームのコンセプト。グェンは背後のスペースを突く狙いを持って、この試合に臨んでいたという。
栃木Cに2点目が生まれたのは60分だった。決めたのは再びグェン。相手のクリアボールがボックス内でこぼれたところに素早く反応。右足を振り抜くと、ゴールに吸い込まれた。
85分には小池裕太のシュートのこぼれ球を加藤丈が蹴り込んで追加点。栃木Cが後半に3ゴールをスコアし、逆転に成功した。
「これがサッカーの怖さ」と振り返ったのは、悔しい敗戦を喫した鳥栖の小菊昭雄監督だ。前半、あれで優勢に試合を進めながら、まさか敗戦となった。
対する栃木Cの今矢直城監督は「2点目を与えなかったこと」が大きかったと指摘し、「後半に修正をかけて勝利に繋げられた」と連勝を飾った選手たちを称えた。
▼出場メンバー
・鳥栖◎GK泉森涼太、DF長澤シヴァタファリ、阿部海大、小川大空、MF吉田真那斗(78分:パク・ホミン)、豊田歩(78分:田中雄大)、櫻井辰徳、塩浜遼、玄理吾(65分:芳野凱斗)、西澤健太(58分:中原輝)、FW髙橋利樹(65分:合戸晴矢)
・栃木C◎GKキム・ジンヒョン、DF奥井諒、マテイ・ヨニッチ、照山颯人、佐藤喜生、MF森俊貴(83分:加藤丈)、ペドロ・アウグスト、西谷和希(88分:加藤大)、FW小池裕太(88分:山下敬大)、吉田篤志、トクマック・グェン(65分:升掛友護)
