5月31日の明治安田J3リーグ第14節で、ガイナーレ鳥取と栃木シティが対戦した。前半から両チームともチャンスを作りながらも、終盤までスコアが動かなかったが、残り10分を切ってから鳥取がオウンゴールで先制。終盤の猛攻に耐えて首位クラブを破り、最下位を脱出した。

上写真=お互いに激しく攻め合った一戦。鳥取がオウンゴールによる1点で競り勝った(写真◎石倉利英)

■2025年5月31日 J3リーグ第14節(@Axis:観衆1,679人)
鳥取 1-0 栃木シティ
 得点:(鳥)オウンゴール

センタリングがゴール方向へ

 12分に栃木シティMF岡庭の鋭いシュートを鳥取GK高麗が好セーブで防げば、鳥取も14分にMF小澤が惜しいシュートを放つなど、序盤からゴール前のシーンが多い試合展開となった。栃木シティは16分にカウンターで攻め込み、最後は右からのパスをFW田中が右足で合わせたが、左に外れて決まらず。鳥取は25分に攻め上がったDF大嶋が左足でミドルシュートを放ったものの、クロスバーの上に外れた。

 スコアレスで迎えた後半、栃木シティが数度の決定機を迎えるが、63分に田中がゴール前のFKを直接狙ったシュートはクロスバーを直撃。67分には右からのセンタリングがゴール前で混戦となり、FWピーター・ウタカが右足で押し込もうとしたが、右ポストに当たって決まらなかった。

 鳥取も69分にMF東條がミドルシュートを放つが栃木シティGK相澤のセーブに阻まれ、70分にはFW三木のシュートがGKの正面を突くなど、なかなか得点できなかったが、81分に思わぬ形で先制点を奪う。左サイドでパスを受けた小澤が左足で送ったセンタリングを、戻ってきた栃木シティDFヨニッチが頭に当てたボールがゴール方向に飛び、GK相澤のセーブも及ばずニアサイドを破ってオウンゴールとなった。

 その後は栃木シティが、ロングパスや左右からのセンタリングで何度かゴールをこじ開けようとしたが、鳥取は1点を守り抜いて勝利。前節終了時点で首位の相手を完封して今季3勝目を挙げ、今節は引き分けだったアスルクラロ沼津を上回って最下位を脱出した。

取材・写真◎石倉利英

▼出場メンバー
・鳥取◎GK高麗稜太、DF丸山壮大(88分:伊川拓)、大嶋春樹、二階堂正哉、温井駿斗、MF小澤秀充、東條敦輝(88分:永野修都)、曽我大地、河村匠(62分:普光院誠)、FW富樫佑太(62分:吉田伊吹)、三木直土(80分:土肥航大)

・栃木シティ◎GK相澤ピーターコアミ、DF鈴木裕斗、マテイ・ヨニッチ、佐藤喜生、奥井諒、MF岡庭裕貴、関野元弥(58分:加藤丈)、土佐陸翼(72分:森俊貴)、鈴木隆雅(58分:吉田篤志)、FW田中パウロ淳一(80分:鈴木国友)、ピーター・ウタカ(72分:平岡将豪)


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