いわきFCのMF岩渕弘人が、7月度のJ2『明治安田生命Jリーグ KONAMI月間MVP』を受賞した。『DAZN Jリーグ推進委員会』では月間表彰選手をインタビューしており、サッカーマガジンWEBはJ2の月間MVPに迫る。昨年10月に右ヒザを負傷して長く戦列を離れていたが、6月最後の試合で復帰し、いきなりゴールを決めると、そこから7月にかけて4試合連続ゴールの大爆発。7月の6試合では5得点を挙げ、いわきの勝ち点増に貢献したアタッカーに、印象に残っているゴールや復帰までの道のり、J2残留を目指す今後への決意などを聞いた。

上写真=7月度のJ2月間MVPは岩渕弘人が受賞! 6月最後の試合で復帰してJ2初得点を決めたのを機に、4試合連続ゴールなど得点を量産した(写真◎J.LEAGUE)

赤いユニフォームを着るのが楽しみだった

――7月度のJ2『明治安田生命Jリーグ KONAMI月間MVP』を受賞されました。おめでとうございます! 昨年6月にJ3で月間MVPを受賞していて、J2では初受賞となります。

岩渕 ありがとうございます。うれしいです。J3のときはハットトリックが1試合あって、その試合でアシストもしていたので、その1試合で評価されたという印象だったのですが、今回はコンスタントに点を取ることができましたし、自分のゴールが決勝点になったりしたのも大きかったと思います。ただ、それもチームの成績があってこそで、チームが好調だったので、自分が代表してもらった形になりました。

――7月のリーグ戦で、特に印象に残っている試合やゴールは?

岩渕 栃木SC戦(7月5日の第24節・〇1-0)のゴール(71分)です。それ以外の得点はPKや、ほかの選手のアシストが大きかったですが、栃木戦のゴールは映像を見直すと、もう一度やれと言われても結構、難しい(※MF宮本英治のパスをエリア内左サイドで止め、右足でニアサイドを抜いた)。雨が降っていて グラウンドがスリッピーだったので、トラップに集中したら良い形になって、その瞬間に打とうと思いました。ニアに速いシュートを打とうという意識はあったのですが、本当にうまくいき過ぎです。7月では一番難しいゴールだったし、チームにとっても大事なゴールになりました。

――ホームでの今季初ゴールでした。

岩渕 約8カ月ぶりにホームに戻ってきて、いわきの赤いユニフォームを着るのを楽しみにしていました。復帰してからアウェーが2試合続いていたので、ホームで点を取れたら気持ちいいだろうなと思っていて。でも自分のゴールよりも、順位的にすごく大事な試合だったので(※試合前の時点で栃木が20位、いわきは21位)、チームが勝つことだけを考えていました。たまたま自分のゴールでしたが、チームが勝ててよかったです。

――ホームのファン・サポーターの大声援を受けた試合でした。

岩渕 僕が加入してから(声出し応援が認められたホームでの試合でプレーするのは)初めてだったと思います。声出し応援がない中でも工夫して後押ししてくれていましたが、プロサッカー選手になり、応援してもらうことはやっぱり夢でもあったので、それを肌で感じることができて、すごく興奮しました。

――J3時代の昨年10月に右ヒザ前十字靭帯損傷・同外側半月板損傷の重傷を負い、長期離脱を強いられました。

岩渕 入院して、退院してからも家で松葉杖の生活でした。心身ともにつらい時期があり、心に余裕がなくて、体もきつかったです。チームがJ3で優勝してJ2昇格が決まったときも、その場にいなかったり、いろいろなことが重なって、ケガをしてから1カ月くらいは本当にしんどくて。でも冬の長期休みに入り、実家に帰って友達に会ったりしたら、もう一度頑張りたいと思い、いわきに帰ってからもリハビリを頑張ろうと思えるようになりました。タイミング良く休みに入ったのが大きかったです。


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