FC町田ゼルビアのFWエリキが、6月度のJ2『明治安田生命Jリーグ KONAMI月間MVP』を受賞した。『DAZN Jリーグ推進委員会』では月間表彰選手をインタビューしており、サッカーマガジンWEBはJ2の月間MVPに迫る。6月の4試合で4得点、7月にかけては5試合連続ゴールを記録した背番号11の受賞は、2・3月度に続いて今季2回目。首位を独走する町田を攻守両面でけん引するアタッカーに、愛する日本でプレーする上で大切にしていることや、今後への意気込みなどを聞いた。

背番号11は私にとって幸運の番号

画像: 町田では11番をつけている。子どもの頃からあこがれていたロマーリオと同じ背番号だ(写真左◎J.LEAGUE、写真右◎Getty Images)

町田では11番をつけている。子どもの頃からあこがれていたロマーリオと同じ背番号だ(写真左◎J.LEAGUE、写真右◎Getty Images)

――活躍は6月だけにとどまらず、7月にかけて5試合連続ゴールを記録しました。好調の要因は何だと思いますか?

エリキ 素晴らしい質問、ありがとうございます。常に高いパフォーマンスを維持するために、高い集中力とポジティブなメンタリティーで試合に臨んでいることが、多くのゴールやアシスト、チームの勝利につながっていると思っています。もう一つの要因は、競争心ですね。チーム内でも競争心を持つことが、すごく大事だと考えています。競争心やポジティブなメンタリティー、集中力、それらすべてがゴールやアシスト、チームの勝利につながっています。

――これまでに5試合連続ゴールを記録したことはありますか?

エリキ 過去に3回か4回、経験があります。6月の3試合連続ゴールの後も、大宮アルディージャ戦(7月1日の第23節・〇3-2)、大分トリニータ戦(7月5日の第24節・〇3-0)で得点やアシストを記録しました。高いパフォーマンスを維持することは非常に重要で、今後も好調を維持できるように努めていきます。

――いったん決め始めると得点を量産することを『ケチャップが出るように決める』と表現することがあります。ブラジルでは同じような言い方をするのですか?

エリキ ブラジルでは、そういう表現はしませんが、そのように多くの得点を決める選手は『クラッキ(ポルトガル語で『スター選手』の意味)と言います。ブラジル代表でも活躍したロナウドやロナウジーニョは『フェノメノ(怪物)』『ジェニオ(天才)』とも呼ばれていました。

 また『キング』といえばサッカーの王様・ペレですが、私も『エリキング』と呼ばれたことがあるんですよ! ただ気を付けなければいけないのは、好調だからこそ、高いパフォーマンスを維持するために集中力を保ち、謙虚に、おごらずにプレーしなければいけません。

――町田での背番号は11番で、前所属の中国のクラブでも11番でした。横浜FM時代は17番でしたが、11番は好きな番号なのですか?

エリキ 子どもの頃から11番が好きでした。ブラジルの偉大なストライカー、ロマーリオの背番号で(1994年のアメリカ・ワールドカップでブラジル代表の優勝に貢献した名選手。この大会でも背番号11をつけていた)、彼のプレーにあこがれていたんです。

 F・マリノスに加入した2019年は、すでにケイタ(遠藤渓太)が11番をつけていたので、彼をリスペクトして17番にしました。調べたら、17番は日本では幸運の番号と言われているそうですね。11番も同じように、私にとっては幸運の番号なんです。

――ロマーリオはPSV(オランダ)時代、旧国立競技場でゴールを決めています。1988年のトヨタカップでした。

エリキ もちろん知っています。私は新国立競技場でアシストは記録しましたが(7月8日の第25節・東京ヴェルディ戦)、ゴールを決めることはできませんでした。次に国立競技場でプレーするときは、ぜひゴールを決めたいです。ただロマーリオも、我々のホームである町田GIONスタジアムではゴールを決めていませんよね(笑)。

――今季もう一度プレーするチャンスがあります。天皇杯で決勝まで勝ち上がれば、12月9日に国立競技場で開催される予定です。

エリキ 自分にとって大きな夢です。このクラブと歴史を歩んでいく上で、決勝に勝ち上がるのは非常に重要なことだと考えています。

――7月12日の3回戦、エリキ選手はメンバー外でしたが、町田はJ1の横浜FMに4-1で快勝しました。

エリキ 私の古巣でもあるので出場したかったですが、黒田剛監督やスタッフの判断を尊重しました。何よりチームメイトが見せてくれたプレーが素晴らしく、勇気をもらいました。みんなが成し遂げた大きな仕事に拍手を送りたいです。


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