ジェフユナイテッド千葉は新型コロナウイルス感染症や負傷の影響で、明治安田生命J2リーグ第31節のFC町田ゼルビア戦で難しい戦いを強いられ、1-2で敗れた。ホーム3連戦の初戦を落とした悔しさをどうつなげていくか。若きアタッカーのブワニカ啓太は自らが決めないから負けたと、自分に強烈なプレッシャーをかけている。

上写真=ブワニカ啓太は次の相手、甲府との前回対戦では先制ゴールを挙げている(写真提供◎JEFUNITED)

「後ろのみんなに申し訳ない」

 FC町田ゼルビアとのホームゲームは、勝てば順位を入れ替えられる状況だっただけに、1-2の敗戦はなおさら悔やまれる。2試合連続でフル出場を果たしたブワニカ啓太は、町田との差を認めるほかなかった。

「結果は1-2でしたけど、それ以上の差を感じました。迫力や決定力やいろいろと自分たちとの違いを見せつけられてしまいました。気持ちの面でこちらには弱っていた部分があったので、スキを見せずに戦えなければ」

 このカードは常に激しい争いがピッチのあちこちで勃発するが、そこで気持ちの面で勝てなければ後手を踏む。

「ホームなのに町田にのまれている時間がありました。一歩、二歩遅れていた時間が長く続いて主導権を握れなかったし、1対1の個の部分でも寄せきれなかった」

 新型コロナウイルス感染症や負傷の影響で、本来ボランチの熊谷アンドリュー、夏に移籍してきてこれが3試合目の田邉秀斗、リーグ戦では6月から出場機会がなく、ようやく前節で交代でプレーした佐々木翔悟の3人で急造3バックを組んだ。しかも、その熊谷が29分で負傷交代、サイドが主戦場の西久保駿介を入れて戦った。序盤の18分に完全に崩されて先制されながら、52分にチアゴ・デ・レオンソがPKで追いつき、そこから3バックも奮闘して何とかしのいでいたが、最後にPKを献上してしまって1-2で逃げ切られた。

「ディフェンスの人たちがずっと戦ってくれたので、自分たちが仕事ができずに後ろのみんなに申し訳ない気持ちでいっぱいです」

 だからもう、戦う姿を見せてゴールを奪うしかない。そうやって、自分にプレッシャーをかける。

「自分は点を取るだけ。自分が取らないと負けると思っていつもプレーしているので、自分が取るだけです」

 中2日で今度はヴァンフォーレ甲府を迎える。

「町田に負けてショックな人も多いだろうけれど、プロとしてやっているのでいい意味で町田戦のことは忘れて甲府戦に切り替えないといけないと思っています。不安は全部捨てて、新しい気持ちで甲府戦に臨みたい」

 6月のアウェーでの対戦では1-1で引き分けているが、その1点を決めたのがブワニカ。混戦から粘って左足で押し込んでいる。その再現を、ホームで。


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