4月度のJ2『明治安田生命Jリーグ KONAMI月間MVP』は、ベガルタ仙台のMF氣田亮真が受賞した。この月の5試合すべてに出場して、3試合連続ゴールに1アシストも記録、チームの首位追撃の主役になった。「使命」と語るJ1昇格に向けて、春のスタートダッシュは順調だ。

フェリペ・カルドーゾとの「プレゼント交換」

画像: 氣田亮真とフェリペ・カルドーゾ、名コンビ誕生へ(写真◎J.LEAGUE)

氣田亮真とフェリペ・カルドーゾ、名コンビ誕生へ(写真◎J.LEAGUE)

――その3つのゴールを振り返っていきたいのですが、山口戦では16分に先制ゴール。皆川佑介選手の右からの折り返しを蹴り込みました。

氣田 中に敵が多かったので通らないかもと思ったらいいボールを折り返してくれたので、あとは何も意識することなく自然と足を振れたことが良かったですね。

――確かに中央は混雑していましたが、あえて突っ込まずに止まってボールをもらうスペースをうまく残していました。

氣田 中に人がいなければニアに行くことはチームとして言われているんですけど、スペースがなかったから我慢しようと思っていたんです。そうしたら、いいボールが来たのでよかったですね。

――パスにはスピードも強さもあったので、難しかったのでは?

氣田 いや、あまり何も意識せずに打てました。確かに映像を見返したら速いパスだったけど、無意識に打てていたなと思います。

――次は横浜FC戦で決めた18分の先制弾。自陣で中島元彦選手と連係して相手を挟み込んで奪って、中島選手が持ち運ぶところに並走して中央でパスを受けました。そこから右足でDFの向かって右を通ってGKの手の先に届けるていねいなフィニッシュでした。

氣田 シンプルな攻撃だったので、きれいなゴールだったと思いますね。僕もモトも奪えると嗅ぎつけてパワーを出せたのが良かったシーンでした。フィニッシュも含めて、いろんなことがうまくいったゴールだと思います。

――3点目は琉球戦の80分の追加点ですが、その前に58分に先制点をアシストしています。左の高い位置で相手のパスを引っ掛けて奪い、フェリペ・カルドーゾ選手に送りました。

氣田 練習からパスを出せ出せと言われるので(笑)、自分で行きたいところもありましたけど、彼に気持ちよくプレーしてもらうことがチームにプラスになると思っています。彼も一つもゴール生まれていなかったので、プレゼントしてあげることで余裕が生まれて、チームにいい影響を与えてくれると思ったんです。あの試合以降の彼のプレーを見れば納得できますよね。だから、あそこでパスしてよかったと思います。

――そして、自らの追加点。今度はプレゼントのお返しとばかりに、右サイド深くでフェリペ・カルドーゾ選手が奪い返してラストパスをくれて、右足で左へ流し込みました。

氣田 去年、彼のパスで2点取っていて、まだ返してもらってないよって言われていたんです。一つ返したけど、また一つもらいましたね。今度はまたパスしないと怒られるかな(笑)。でもそうやって、いい連係をつくっていければいいと思っています。

――この4月の3ゴールの中で、一番を挙げるとしたら…。

氣田 やっぱり、横浜FC戦のゴールかなと思います。


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