4月17日の明治安田生命J2リーグ第10節、ファジアーノ岡山とアルビレックス新潟の一戦はともに譲らず1-1のドローに終わった。チャンスを多く作ったのは岡山の方で、先制されたあとに追いつきはしたが、逆転できない悔しいゲームに。アウェーに乗り込んだ新潟としては、良くないながらも勝ち点1を持ち帰った。

上写真=ミッチェル・デュークが鋭く狙う。岡山の最前線で常に脅威になった(写真◎石倉利英)

■2022年4月17日 J2リーグ第10節(Cスタ/5,471人)
岡山 1-1 新潟
得点者:(岡)ミッチェル・デューク
    (新)谷口海斗

画像: ■2022年4月17日 J2リーグ第10節(Cスタ/5,471人) 岡山 1-1 新潟 得点者:(岡)ミッチェル・デューク (新)谷口海斗

木山監督は「勝ちきりたかった」

 両エースの競演だ。まずは新潟の谷口海斗。12分、島田譲が中盤から左のオープンスペースへ送り込み、受けた本間至恩が縦に突破して柔らかいクロス、ファーから入ってきた谷口がヘッドで押し込んで、先制ゴールを奪った。これで3試合連続だ。

 だが、このあとから連続して岡山がチャンスを作り、15分に木村太哉、27分にミッチェル・デューク、28分に再び木村がゴールに迫った。そしてこの流れが実ったのが29分。ヨルディ・バイスのロングパスで抜け出したデュークがヘディングで巧みなコントロールを見せてそのままボレーシュート、これがニアサイドに転がり込んで同点に追いついた。こちらは2試合連続ゴール。

 この同点ゴールで一気に岡山が攻勢に出て、33分、39分にもデュークがビッグチャンスを生み出し、岡山のリズムで前半を終えた。

 新潟は後半開始から松田詠太郎を投入して流れを引き戻そうとするものの、岡山の勢いを止められない。縦に素早い攻撃を中心にして、岡山がゴールに迫っていった。

 52分には岡山が右CKからヨルディ・バイスからヘディングシュート、GK小島亨介がはじいたところから拾って、またも右からクロス、これを今度はデュークがニアでヘッドで狙う連続攻撃で迫った。82分にも右サイドの裏のスペースにもぐり込んだ川本梨誉が、角度がないながらも至近距離から狙うが、これも小島がブロックされた。それでもビッグチャンスは岡山の方に多かった。

 結局、どちらにも追加点が生まれないまま1-1のドロー。木山隆之監督は「自分たちのプレーはしっかり出せていたと思う」と狙いをピッチで表現したことを評価した。しかし、だからこそ、「相手のうまさ、巧みさはあるにしても、それを含めて粘り強く戦いながら自分たちの形に持っていって、チャンスもたくさん作ったので、勝ちきりたかったというのが印象です」と本音を明かした。

 新潟は逆に、リズムを作り出しきれない中でのアウェーでのドローをよしとするか。松橋力蔵監督は「いい前半の入りで先制するまでは良かったですが、失点は相手の得意の形だったので残念でした」と岡山の狙い通りに同点ゴールを許したことを悔やんだ。

写真◎石倉利英


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