上写真=チーム4点目を決めたチアゴ・アウベス(7番)が、チームメイトとゴールパフォーマンス。2人ずつポーズが違うのは…?(写真◎石倉利英)
■2022年2月20日 J2リーグ第1節(@Cスタ:観衆6,554人)
岡山 4-1 甲府
得点=(岡)川本梨誉、田中雄大、チアゴ・アウベス2
(甲)松本凪生
「2点を取れたことは、すごく幸せ」
あいさつ代わりの大活躍だった。2月20日の明治安田生命J2リーグ開幕戦で、岡山はヴァンフォーレ甲府と対戦。ガンバ大阪から完全移籍で加入し、自身初のJ2でのプレーとなったチアゴ・アウベスが圧巻のパフォーマンスを披露し、4-1の勝利に貢献した。
3トップの左サイドに入り、前半から持ち味の突破力を発揮。1-1で迎えた42分にはエリア内でボールをキープし、自らシュートは打てなかったが、MF田中雄大の逆転ゴールに絡んでいた。
加入後初ゴールは52分だった。自陣に下がって相手のパスワークに対応し、自らカットした次の瞬間、利き足の左足でロングシュート。自陣のセンターサークル付近、60メートルを超える距離から狙うと、低い弾道のボールが前に出ていた甲府GK河田晃兵の頭上を破り、チーム3点目となった。
前半にも同じようにロングシュートを狙ったが、軸足が滑ってしまった。「前半にゴールキーパーが前に出ているのを確認していた。後半、運良く目の前にボールが来たとき、もう一度ゴールキーパーが出ているのが見えたので狙った」と振り返り、「良いゴールになってよかった」と喜んだ。
さらに56分には、FW宮崎幾笑とMF河井陽介の連係で右サイドを崩したチャンスで、ニアサイドにポジショニング。「河井選手がボールを持っていて、僕も良い位置にいたので大きな声で叫んだら、しっかりボールをくれた」というアシストを受けて、左足トラップから右足シュートで蹴り込んだ。
4点目の後、チームメイトの祝福の輪が解けた後は、河井、DF徳元悠平、FW川本梨誉と4人で並び、岡山のメディアのフォトグラファーやテレビカメラがいる場所に向かってパフォーマンス。徳元と川本が頭上で丸のような形を作り、チアゴ・アウベスと河井は敬礼ポーズを見せたのだが…。
「実は準備していたわけではなく、みんなが何をしているかは、よく分かっていなかった」という。「たぶん、みんなは岡山城をやっていた。僕はよく分からないから、とりあえずこうやって(敬礼)おきました」と初パフォーマンスの秘密を明かした。
前半に先制されながらも逆転勝利を飾り、「2点を取れたことは、すごく幸せ。それ以上にチームが勝ったことを幸せに思っています」と語る。ただ、すぐに「この試合は、もう終わりました。次に向けてしっかりトレーニングして、また勝てるように頑張っていきたい」と続け、次節以降に目を向けていた。
現地取材・写真◎石倉利英