明治安田生命J2リーグ第39節は11月13日、14日に開催され、14日には7試合が行われた。引き分け以上で昇格が決まるジュビロ磐田は水戸ホーリーホックとのアウェーゲーム。緊張は見られずのびのびとプレーし、序盤からゴールを着実に重ねて3-1で勝利。見事に昇格を決めた。2019年以来の復帰となる。下位は苦しい試合が続き、ますます混沌としている。

上写真=ジュビロ磐田がJ1昇格を決定!(写真◎J.LEAGUE)

エースのルキアンも今季22点目!

 勝利で昇格決定だ!

 水戸ホーリーホックとのアウェーゲームに臨んだジュビロ磐田は、引き分け以上で昇格が決まる重要なゲーム。緊張からぎこちなくなってもおかしくない状況だったが、解きほぐしたのが大井健太郎だ。右のショートコーナーから山本康裕が送ったクロスにヘッドで合わせてゴール右に送り込む先制ゴール。12分に決めた一撃でチームを勢いに乗せた。

 さらに、わずか3分後に追加点が決まったことが大きかった。右サイドで山田大記が持つと小川大貴がインサイドに走り抜けて縦パスを受け、中央へていねいに横パス。これを大森晃太郎がワンタッチでゴール左隅にパスを送るようなフィニッシュで流し込んで、あっけなく2-0とした。

 51分には、やはりこの人が決めてくる。中盤で相手のミスを回収した山田が右にスルーパス、一気に抜け出したエースのルキアンがきっちりとたたき込んで、リードを3点に広げた。こうなれば、あとはしっかりと時間を進めるだけ。58分にオウンゴールで1点を返されたが、3-1で逃げ切って見事に昇格を決めた。

甲府も競り勝ち望みをつなぐ

 2位の京都サンガF.C.は13位のブラウブリッツ秋田を迎えての一戦。こちらも開始早々にスコアが動いた。2分に川崎颯太のミドルシュートをエースのピーター・ウタカがゴール前でコースを変えて流し込み、幸先よく先制した。ところが、次のゴールは秋田のもの。31分に左右に連続で振って、最後は武颯が戻りながらのジャンピングボレーで押し込む豪快な一発で同点に追いついた。

 それでも慌てないのが、京都の強みだ。42分、右サイドから武田将平が一気にサイドチェンジを送った先には、ウタカ。2度切り返してから最後は左足で確実に流し込んでこの日自身2点目で勝ち越すと、その2分後にはカウンターから左を突いて、またも武田のパスからゴール前でフリーになっていた宮吉拓実がプッシュして3-1とした。

 このまましっかり勝利をものにした京都は、勝ち点を81に積み上げた。次節、条件次第で昇格が決まるところまで来た。

 昇格の可能性を残す4位ヴァンフォーレ甲府と最下位の22位からの脱出を狙う松本山雅FCの対戦は、19分に甲府が左CKを流し込んだウィリアン・リラのゴールで先制したあと、終盤に激しく動いた。

 80分に松本が左CKからのこぼれ球に伊藤翔が反応して押し込んで同点とすると、1分後には関口正大が強烈に蹴り込んで甲府が勝ち越し、しかしその2分後には下川陽太の右からのクロスに阪野豊史が中央でヘッドで流し込んで松本が追いすがった。しかし、ここで終わらなかった。さらにその1分後には甲府が左からのクロスに浦上仁騎が勢いを持って飛び込んできてそのまま押し込み、またも勝ち越し。これが結局、決勝点となって、甲府が勝ち点3を積み上げて昇格レースに残った。

 敗れた松本は最下位脱出ならず。残り3試合にすべてをかける。

大宮が終盤に取りこぼし

 20位のSC相模原は11位のファジアーノ岡山をホームに迎えた。4分に松橋優安が混戦から押し込み、50分に安藤翼が相手のミスを逃さずにゴールに流し込みながら、そのたびに同点に追いつかれる苦しい展開。最後は79分に逆転ゴールを許して勝ち点を積み上げることができなかった。

 大宮アルディージャは勝ち点2を取りこぼした格好だ。モンテディオ山形とのアウェーゲームは、開始早々の7分に河田篤秀が強烈なドライブシュートをねじ込んで先制。27分にCKから決められて同点とされるが、34分に大宮もCKから最後は中野誠也がヘッドで押し込んで突き放した。ところが、86分に樺山諒乃介にヒールで決められて2-2、勝ち点1のみを手にすることになった。

 ザスパクサツ群馬は敵地に乗り込んでFC町田ゼルビアとの対戦。23分に長谷川アーリアジャスールのゴールで先制されたあと、なかなかチャンスをゴールに結びつけられなかった。しかし62分、大前元紀が右CKを中央に送ると、畑尾大翔がヘッドで決めて同点。この後はゴールは生まれなかったが、勝ち点1を積み上げた。

 東京ヴェルディを迎えたツエーゲン金沢は苦しい結果に。梶川諒太、佐藤凌我に2点ずつを決められる展開で、0-4と完敗。残留圏ギリギリの18位から浮上できなかった。

明治安田生命J2リーグ第39節

■11月13日(土)
新潟 2-0 愛媛
山口 0-1 北九州
長崎 3-0 栃木
琉球 2-2 千葉

■11月14日(日)
相模原 2-3 岡山
甲府 3-2 松本
山形 2-2 大宮
水戸 1-3 磐田
町田 1-1 群馬
金沢 0-4 東京V
京都 3-1 秋田

J2残留争い 今後の予定

順位チーム勝ち点得失差11/2111/2812/5
14山口41-13松本甲府愛媛
15栃木39-15金沢北九州琉球
16群馬39-19新潟磐田大宮
17大宮38-5水戸町田群馬
18金沢37-21栃木山形京都
19北九州35-24千葉栃木山形
20相模原34-19愛媛松本東京V
21愛媛34-27相模原水戸山口
22松本32-34山口相模原長崎

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