明治安田生命J2リーグは11月13日、14日に開催され、まずは13日に4試合が行われた。昇格の行方を左右する試合は、V・ファーレン長崎が勝利を収めてこの日のジュビロ磐田の昇格はなし。今節で唯一の下位直接対決は、アウェーのギラヴァンツ北九州がレノファ山口FCを下して貴重な勝ち点3を手に入れた。

上写真=長崎は開始早々の4分に江川湧清が先制するなど、3-0で栃木を下した(写真◎J.LEAGUE)

京都の今節での昇格決定はなし

 昇格が決まる可能性のあるJ2第39節。11月13日にはまず4試合が行われた。3位のV・ファーレン長崎は15位の栃木SCを迎えた。ここで引き分け以下で終わると、その時点で首位のジュビロ磐田のJ1昇格が決まるというゲームだった。

 だが、開始早々から長崎が意地を見せる。4分にセットプレーの流れからゴール前にこぼれたボールを江川湧清が押し込んで先制すると、その後、右サイドを抜けたウェリントン・ハットが倒されてPKを獲得。ウェリントン・ハットが自ら蹴ると一度は止められるが、GKオビ・パウエル・オビンナが先に動いたとしてやり直し。2度目も止められるのだが、こぼれたところをそのままウェリントン・ハットが押し込んで、14分に追加点をものにした。

 早々に2点のリードを手にしたことで余裕を持って試合を進めた。64分には米田隼也が相手ミスから左を抜け出したところでGKオビに倒されて、またもPKを獲得。これを68分に都倉賢が左に決めきって3-0。栃木の得意のロングボール攻撃にも体を張って最後までゴールを割らせず、見事に完封勝利を収めた。

 この結果、この日の磐田の昇格決定はなし。しかし、14日の10位水戸ホーリーホックとのアウェーゲームで磐田が引き分け以上の成績を収めれば、昇格が決まることになった。なお、長崎が勝利を収めたため、2位京都サンガF.C.の今節での昇格決定はなくなった。

 今節で、残留を争うチームの唯一の直接対決となったのが、14位レノファ山口FC対21位ギラヴァンツ北九州戦。0-0で進んだ緊迫の試合は76分、北九州がカウンターアタックから一気に左に展開すると、髙橋大悟がペナルティーエリア左からゴール左上にたたき込む豪快な一発で先制。これを守りきって、1-0で貴重な勝ち点3をもぎ取った。

 その他の結果と14日の予定は次の通り。

明治安田生命J2リーグ第39節

■11月13日(土)
14時 新潟 2-0 愛媛 デンカS
14時 山口 0-1 北九州 みらスタ
14時 長崎 3-0 栃木 トラスタ
16時 琉球 2-2 千葉 タピスタ

■11月14日(日)
13時 相模原 vs 岡山 ギオンス ←相模原が勝って勝ち点37に伸ばせるか
13時5分 甲府 vs 松本 JITス ←松本が勝って最下位脱出なるか
14時 山形 vs 大宮 NDスタ ←大宮が勝って一気に上昇できるか
14時 水戸 vs 磐田 Ksスタ ←磐田△以上で昇格!
14時 町田 vs 群馬 Gスタ ←群馬が勝って降格圏から遠ざかれるか
14時 金沢 vs 東京V 石川西部 ←金沢が勝って勝ち点40に乗せられるか
14時 京都 vs 秋田 サンガS ←今節での京都昇格はなし

J2リーグ今後の対戦

順位チーム勝ち点得失差11/1411/2111/2812/5
14山口41-13松本甲府愛媛
15栃木39-15金沢北九州琉球
16群馬38-19町田新潟磐田大宮
17大宮37-5山形水戸町田群馬
18金沢37-17東京V栃木山形京都
19北九州35-24千葉栃木山形
20相模原34-18岡山愛媛松本東京V
21愛媛34-27相模原水戸山口
22松本32-33甲府山口相模原長崎

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