上写真=古巣の水戸を相手に先制点を決めた琉球の清水慎太郎(写真◎J.LEAGUE)
■2021年4月11日 J2リーグ第7節(@Ksスタ/観衆2,401人)
水戸 0-2 琉球
得点:(琉)清水慎太郎、清武功暉
・水戸メンバー◎GK牲川歩見、DF柳澤亘、住吉ジェラニレショーン、タビナス・ジェファーソン、温井駿斗(66分:村田航一)、MF木村祐志(70分:森勇人)、平塚悠知、奥田晃也、FW松崎快(70分:安藤瑞季)、中山仁斗(81分:山根永遠)、深堀隼平(66分:ブラウンノア賢信)
・琉球メンバー◎GK田口潤人、DF田中恵太、岡崎亮平、知念哲矢、沼田圭悟、MF富所悠(84分:風間宏希)、上里一将、風間宏矢(61分:清武功暉)、池田廉、清水慎太郎(84分:上原慎也)、FW阿部拓馬(90+2分:茂木駿佑)
今季4度目の完封試合
前節、大宮と引き分けて連勝が「5」で止まった琉球だったが、今節ではアウェーで水戸に完勝し、今季6勝目を手にした。「前節で連勝が途切れましたけれど、もう一度ここから伸ばすために大事なポイントになる試合」と水戸戦を位置づけた樋口靖洋監督は、「前半は押し込まれて、なかなかリズムに乗れない時間が長かったけれど、前半の終盤から自分たちの(ボールの)動かし方ができ始めて、後半はかなりゲームを支配することができました。攻撃力のある水戸を相手に、体を張れていたし、コンパクトに対応できました。何より(失点を)ゼロで抑えたことは非常に評価できます」と選手を労った。
樋口監督が振り返ったように、前半は水戸の攻勢に遭い、序盤からゴールに迫られた。8分には自陣で松崎快にボールを奪われ、最終ラインの裏に抜ける中山仁斗にパスを通される。それでも、GK田口潤人が果敢に飛び出し、先制を許さない。さらに15分には松崎に、34分には深堀隼平にシュートを打たれるも、GK田口が再三にわたる好守でしのぐ。
反撃に出る琉球は前半終了間際にチャンスを迎える。43分には沼田圭悟のクロスから阿部拓馬がゴールを狙うも、水戸のGK牲川歩見に阻まれる。45分には風間宏矢がゴールの至近距離からシュートを放ったが、ボールは枠を外れ、スコアレスで試合を折り返した。
そして後半に琉球が均衡を破る。60分、風間宏矢のCKから清水慎太郎がヘディングシュートを決めて、アウェーで貴重な先制点を挙げた。さらにその2分後には、交代出場したばかりの清武功暉が、田中恵太のアーリークロスに合わせて追加点を奪取。琉球が短い時間で一気にリードを広げた。
その後、攻撃的な選手を投入する水戸に再び攻め込まれる時間を迎えるも、琉球はチーム全員での堅い守備ではね返し、最後まで1点を与えず。今季4度目の完封試合で白星を挙げ、首位の新潟と同様に勝ち点を「19」に伸ばした。
取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE