上写真=開幕戦で決勝ゴールを挙げた奥抜侃志(写真◎J.LEAGUE)
■2021年2月28日 J2リーグ第1節(@Ksスタ/観衆3,312人)
水戸 1-2 大宮
得点:(水)深堀隼平
(大)柴山昌也、奥抜侃志
今季も白星スタート。「全員で勝ち取った勝利」
試合も終盤を迎えた83分のことだった。大宮の選手たちが中盤でテンポよくパスをつなぎ、右サイドへ展開。ボールを受けたDF馬渡和彰が狙いすましたクロスをゴール前へ送ると、放物線の先にはFW奥抜侃志が待っていた。
「カズくん(馬渡)が良いクロスを上げてくれました。前でセイヤくん(FW中野誠也)が潰れてくれたりもしたので、全員で取ったゴールだと感じています」
渾身のヘディングシュートがゴールネットに突き刺さり、大宮が2-1と逆転に成功。決勝点のヒーローは「全員で勝ち取った勝利」と開幕戦勝利に胸を張った。
昨年の開幕戦と同一カード。そのときも大宮が勝利していただけに、対戦相手の水戸は序盤からアグレッシブな姿勢で向かってきた。「(水戸は)前から来るということで、背後にボールを蹴ってスペースに走ろうという狙いだったんですけれど、やはり水戸も球際が強かったので、ヘディングとかではね返されるシーンが多かった。そこで手こずったかなと思います」と、奥抜は試合を振り返る。
前半から1点ビハインドと苦戦を強いられたが、途中出場のMF柴山昌也の同点弾と奥抜のゴールで試合をひっくり返した。岩瀬健監督体制で臨む今季の開幕戦を白星で飾り、ホームでの第2節甲府戦(3月6日)では連勝を目指す。
「勝ち切れたというのはすごくよかったこと。引き続き、継続して勝てるようにやっていきたい。次の試合に向けてしっかりと準備して、勝てるように取り組んでいきたいと思います」
最前線でチームを引っ張る11番は、これからもゴールと勝利を狙っていく。
取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE