上写真=ゴールを決めた星雄次(左端)を三戸舜介(中)と矢村健が迎える。新潟が今季最初の試合で大勝した(写真◎アルビレックス新潟)
新戦力が続々ゴールでアピール
始動からわずか1週間の時点でのトレーニングマッチだけに、アルベルト監督も「結果よりは内容が重要です」として、その内容に及第点を与えた。
「まずはボールを保持するところを理解して、ボールを素早く動かして良い状況で前進して相手ゴールに向かう判断が良かったと思います。攻撃の奥行きをしっかり取ることができて、相手のプレスを打開することもできていました。多くのコンセプトについてトレーニングしてきましたが、いい部分がピッチで表現できていたと思います。守備でも前線からのハイプレスがチームとして表現できていました」
1本目は7分に右からの谷口海斗の折り返しにロメロ・フランクが押し込んで先制。18分には右からの島田譲のFKを中央で岡本將成がヘッド、こぼれたところを谷口が蹴り込んで追加点を挙げると、19分には相手クリアミスを谷口がヘッドで前へ、これを鈴木孝司が胸で収め、背後からの相手のチャージにもバランスを崩さずに押し込んだ。
2本目の途中でメンバーを総入れ替えして0-1とされたものの、3本目は星雄次が大活躍。2分に田中達也と三戸舜介と絡んで左で抜け出すと、角度のないところから蹴り込んでまず1点、14分には右からの矢村健のセンタリングを相手が触って流れたところにうまく足を出して2点目。16分には交代したばかりのルーキー、小見洋太に左からのセンタリングを送って「プロ初ゴール」を引き出した。
この試合の5日前にキャンプ入りしてからは2部練習を続け、疲労も残った中での試合だったが、アルベルト監督は何度も内容の良さを強調。「今回の最初の練習試合は結果より内容が重要でしたが、いい内容でプレーできることを証明できてとても満足しています。特に昨年からのベースの選手が残ってくれていい形で表現できたし、新加入選手や、三戸(舜介)、小見といった若い選手がプロの世界でスタートしたところに携わることができてうれしく思っています」と満足の表情だった。
谷口、鈴木、星、小見と、新加入選手のゴールが相次いだのも好材料。
「とても彼らの得点はポジティブです。彼らの得点能力はこのチームにとても重要になってくるでしょう。昨シーズンは多くの決定機を作りながら、決定力不足でいい結果を出せない試合が多くありました。鈴木や谷口の加入や、若く伸びしろにあふれる小見の加入は間違いなくポジティブに働くことでしょう」
2月27日の開幕戦、アウェーのギラヴァンツ北九州戦へ向けて、まずは快調なスタートを切った。