上写真=自宅からオンラインで会見に参加したアルベルト監督。就任2年目のチーム作りが楽しみだ(写真◎スクリーンショット)
「コントロールできるところに集中しなければ」
「グアルディオラを説得するにはあと数年はかかると思いますが…」
アルビレックス新潟のアルベルト監督は、今年もユーモアが絶好調だ。記者会見で新たなコーチングスタッフの話になったときに、マンチェスター・シティ(イングランド)のペップ・グアルディオラ監督を連れてきたいのだが、と冗談を交えつつ、2021年シーズンへの意欲と展望を口にした。
「今シーズンの改善点は、すべての部分に求められます。チームというものは進化を止めると衰退を意味します。改めて、すべての部分においてレベルアップを願っています」
来日2年目となるアルベルト監督は、昨季から一貫して「J1昇格」という言葉で目標を表現しない。理由がある。
「常に向上を、改善を目指していいプレーをしながら、毎試合を大切にして勝ち点を取り続けるのが目標です」
あまりにも当たり前のことなのだが、それがいかに難しいことなのか、アルベルト監督は昨季に痛いほど味わっている。
「昨シーズン、私たちは経験しました。長期的視野における目標を気にしすぎると、焦りにつながるということを。重要なのは日々のトレーニングを、1試合1試合を大切に戦うことです。それを目標に戦っていきたい」
「そして、これも昨シーズン同様、選手一人一人が日々、成長しているという実感を感じられるチームになることです。それが最も重要なことなのです。選手が成長を実感できない状況に陥ったら、それが失敗だと認識することになります」
「結果には多くの要素が影響していきます。コントロールできる要素も、コントロールできない要素もあります。私たちはコントロールできるところに集中しなければなりません」
「試合の結果は私にもグアルディオラにもクロップ(リバプール=イングランド=監督)にもコントロールできません。私にコントロールできることに集中すれば、より良い結果が生まれるでしょう」