関東大学1部リーグに所属する桐蔭横浜大は13日、神奈川県横浜市内の同校キャンパスでJリーグ加入内定選手7人の合同会見を行なった。アルビレックス新潟に加入する主将の遠藤凌は内定をもらうまでの思いなどを語った。

上写真=新潟加入が内定している遠藤凌(写真◎杉園昌之)

「ワクワクしてもらえるようになりたい」

 桐蔭横浜大のキャプテンとしてチームを引っ張り、センターバックとしても守備陣をしっかり統率。今季からアルビレックス新潟に加入する遠藤凌の的確なカバーリングとビルドアップ能力は、3年時から目を引くものがあったものの、すぐには内定をもらえなかった。

 コロナ禍も大きく影響した。新潟への練習参加は一度もできず、スカウトに見てもらうのは3カ月遅れで開幕した関東大学リーグでのパフォーマンスのみ。

「個人のことだけではなく、キャプテンとして、チームのことも考えないといけませんでした。なかなか内定をもらなかったので、焦りを感じた時期もありました」

 それでも、己と向き合い、考え方をあらためた。

「チームのために献身的に働くことが個人の評価につながると信じてプレーするようにしました」

 その献身的な働きが、新潟のスカウトの心をつかんだのだ。一般企業への就職活動はすることはなく、ひたすらサッカーだけに打ち込んだ。将来を見据え、フィジカル・トレーニングにも精を出した。上半身から下半身までまんべんなく強化。食事に気を使い、大学4年間で体重を5kgアップさせた。浦和ユース時代とは見違えるほどたくましくなっている。

「たくさん食べることを意識しましたので」

 大学リーグでは、簡単に当たり負けすることはなかった。空中戦の強さも売りのひとつ。セットプレーでは、果敢にゴールを狙う。お手本とするのは、リバプール(イングランド)のオランダ代表DFフィルジル・ファンダイク。攻守両面で存在感のある選手になるのが理想である。プロ1年目から臆することなく、点を取りにいくつもりだ。

「見ていて、ワクワクしてもらえるようなプロ選手になりたいです」

 センターバックの本分も忘れてはいない。

「気持ちの入ったシュートブロックも見てもらいたい」

 気合は十分。開幕からスタメン奪取を狙っており、J2の名だたるストライカーとの対戦を心待ちにしていた。

「京都サンガのピーター・ウタカ選手をマークしてみたい。得点王ですから」

 野心あふれる22歳は、目をギラギラさせている。

◎プロフィール
遠藤 凌(えんどう・りょう)
■生年月日:1998年7月6日(22歳)
■身長/体重:183cm/73kg
■出身地:埼玉県
■ポジション:DF

取材◎杉園昌之


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