10月18日、明治安田生命J2リーグは第27節が開催され、アルビレックス新潟は水戸ホーリーホックと敵地ケーズデンキスタジアム水戸で対戦。一進一退の攻防の中、前半にセットプレーからマウロが先制点を奪う。そして、途中出場の中島元彦が試合を決める2点を挙げた。
上写真=後半アディショナルタイムにPKを決める中島元彦(写真◎J.LEAGUE)
■2020年10月18日 J2リーグ第27節(@Ksスタ:観衆3,166人)
水戸 1-3 新潟
得点:(水)奥田晃也
(新)マウロ、中島元彦2
左右の足で2得点。「決めたかったんで」
新潟の背番号13は、人一倍に勝利に貪欲だった。第23節琉球戦以来、4試合ぶりに中島元彦はスタメンを外れたが、後半8分にピッチに入ると「1点をリードした中で、試合を決めに行くという役割を任された」と、チームに勝ち点3をもたらす2ゴールを挙げた。
1点目は1-0で迎えた後半30分。敵陣で相手のパスミスを奪い、左足で豪快にシュートをゴールに突き刺した。「最初は右足で打とうとしたけれど、敵に当たってしまうかと思ったので、左足に切り替えました」と、得点シーンを振り返る。
その後、水戸に1点差に詰め寄られるも、またも中島がゴールネットを揺らした。後半アディショナルタイム、新潟がPKのチャンスを得ると、「決めるから、蹴らせてくれ」とボールを手に取り、自らキッカーに名乗りを上げた。右足をひと振りし、有言実行。「(ゴールを)決めたかったんで」。アウェーの地に詰めかけた新潟サポーターに歓喜をもたらした。
「普段と変わらず、勝ち点3だけを目指してサッカーすることを心がけました。僕たちはプロなので、自分たちの仕事をすること。自分たちにはサッカーしかないので、それをプレーで表現する意思を全員で共有して、今日は勝てて良かったです」
J1昇格圏へ向け、C大阪からやって来たアタッカーがチームをけん引する。
現地取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE