明治安田生命J2リーグは2度目の5連戦の4戦目。ジェフユナイテッド千葉はここ5試合で1分け4敗と低調だが、ここで逆襲を始めたい。出番を増やしてきた堀米勇輝がチームを上昇させるために感じていること。

上写真=「雰囲気が悪くならないように努力しています」と堀米は全体に目を配る(写真◎ジェフユナイテッド千葉)

クロスでチャンスを作りたい

 この5試合で1分け4敗と苦しむジェフユナイテッド千葉。堀米勇輝は第17節の京都サンガ戦ではターンオーバーで「お休み」となったから、1週間をかけて苦境を乗り越える英気を養ってきた。

 今季就任した尹晶煥監督が守備からしっかり整えてきたものの、この5試合すべてで複数失点している点は、やはり最優先で改善されるべきポイントだろう。尹晶煥監督は集中力の欠如を常に敗因に掲げるが、堀米は「90分」をキーワードに挙げる。

「結果が伴っていないのでそういう感じになってしまうかもしれませんけど、試合は90分と尹さんも言いますし、自分たちの状況や相手を見て判断しなければいけない部分は試合を通してやっていかないと」

 堀米も先発した第16節のアビスパ福岡戦も、2-1でリードしながら90+6分にまさかの同点ゴールを浴びていて、今季はこのパターンに苦しめられている。第9節のザスパクサツ群馬戦、第14節の徳島ヴォルティス戦でも後半のアディショナルタイムに失点して、2試合とも1-2の黒星。この3試合だけでも勝ち点4を落としている計算になる。

「ディフェンスラインが低いことがボディーブローのように効いてくることがあるからラインの駆け引きをしたり、コンパクトに戦えている時間と1人ずつちょっとずつきつくなってポジションを戻せなくなる時間帯があるので、90分で自分たちでオーガナイズしなければいけないと思います。試合の中で微調整していって、相手の顔を見てやりたいことを感じ取って、ピッチ内で判断しなければと思います」

 攻撃面では改善の兆しを実感している。右サイドハーフとして定着してきて、クロスのフィーリングも高まってきた。

「距離感は良くなっていると思うし、徐々にやりたいことができつつあると思います。チャンスは作れていますし、しっかりと仕留められるようにしたい。クロスでもビッグチャンスは作りたいと思いますし、その質は自分が求められているところだと思います。チャンスはどんどん作りたい」

 次の相手はアルビレックス新潟。昨年はホームもアウェーもピッチに立っていたが、どちらも敗れている。

「まずは目の前の相手に負けないこと。新加入選手も多く入ってきていて個人のレベルが高いと思います」

 そう警戒するが、右サイドハーフとして出場するなら、好調を続けるドリブラー、本間至恩と対峙することが考えられる。

「チームとしてやらなければいけないとこをしっかりやりつつ、相手のストロングを抑えなければいけません。本間選手などをしっかり抑えながら、主導権を握る時間を多く作っていきたいと思います」

 堀米の急所をえぐるクロスか、本間の鋭いドリブルか。もしかしたら、このサイドが試合の趨勢を決めるかもしれない。


This article is a sponsored article by
''.