「経営的なチャンスでもある」
――地元自治体やスポンサー・パートナー企業からは、どんなお話しがあったのですか。
北川 岡山県の伊原木隆太知事、岡山市の大森雅夫市長を訪問し、J2再開を報告しました。ホームタウンの岡山県、ホームスタジアムがある岡山市、両自治体のご協力がなければ試合運営はできません。両自治体と保健所の指導を受けながら再開に向かうことに、前向きなお言葉をいただきました。またスポンサー・パートナー企業の皆様にも、スポンサーフィーを「うまく活用してくれ」「岡山県の未来ある子どもたちに投資してくれ」など、我々の理念に沿ったありがたい言葉をいただき、感謝しています。
――「子どもたちに夢を!」は、ファジアーノが大切にしているクラブ理念です。
北川 これも、ぶれてはいけないところです。すべてにおいて『子どもたちに夢を!』の理念に立ち返ることができるよう、ファン・サポーターの皆様、スポンサー・パートナー企業の皆様にもご理解いただきながら、クラブを運営していきたいと思っています。
――6月27日の再開初戦はレノファ山口とのホームゲームです。再開後、どんなことを企画されていますか。
北川 『ファジフーズ』のデリバリーサービスを再び実施するほか、試合開始1時間前からは、映像も駆使しての気持ちを高めてもらう情報発信や、SNSでの参加型企画も考えています。どこにいてもファジアーノを楽しんでいただける状況を作ることができれば、年間21試合のホームゲームだけでなく、全42試合でファジアーノを感じてもらうことができますから、経営的なチャンスでもあると、現状を前向きに捉えています。
――最後に、ファン・サポーターの皆さんへのメッセージをお願いします。
北川 ファジアーノだけでなく、Jリーグ全クラブの経営が非常に厳しい状況です。ただJリーグ、そしてファジアーノ岡山は、100年後も岡山の皆様に応援していただけるクラブを目指しています。今年や来年だけではありませんから、あらためて土台づくりを意識しながら、成長を続けなければいけません。
スポーツ観戦などで非日常を体験すれば、日常が充実しますから、ファジアーノのホームゲームが戻ってくることによって、日常も戻ってくると考えています。2週間に1回のお祭りを岡山県の皆さんと楽しめるように、安心・安全なスタジアムづくりを意識していきます。来場者をお迎えできる状況になったら、また皆様と一緒に盛り上がりたいです。よろしくお願いいたします!
◎Profile
きたがわ・しんや◎1978年4月15日生まれ、三重県出身。2008年に株式会社ファジアーノ岡山スポーツクラブに入社し、法人営業担当、社長室経営企画特命プロジェクトリーダー、ホームタウン推進(法人)部長を歴任。18年に取締役社長に就任、19年から代表取締役社長を務める。