「まずは絶対に勝ちたい」
――今年は選手全員のPCR検査が義務づけられ、再開後も新型コロナウイルスの第2波、第3波を警戒しながらシーズンを送ることになりますが、どのような心構えで臨みますか。
西岡 まずは自分たちがコロナにかからないようにしないといけないし、このまま収束に向かって日常を取り戻したいという思いです。ただ、コロナはまた邪魔してくることもあると思うので、みんなで手を取り合って、助け合いながらやるしかありません。
――過密日程を覚悟していたと思いますが、実際に発表されたスケジュールを見たときの率直な感想は?
西岡「よっしゃ!」と思いましたね。うちは練習がめちゃくちゃきついんです(笑)。やっぱり試合に勝つことで評価される世界だと思うし、目標があると頑張れます。今年は選手層も厚いと思うので、十分に戦えると思っています。
――再開初戦は徳島ヴォルティスとの四国ダービーです。
西岡 徳島が来るだろうなと思っていました。最初は近場でカードを組むと聞いていたし、J2では四国に2チームしかないので、おそらく徳島になるだろうなと。ただ、アウェーであってほしいと思っていました。クラブとして観客動員のこともあるし、やっぱりダービーはファン・サポーターの方々が楽しみにしてくれているので、大勢のお客さんの前でやりたかったというのが本音ですが、決まった以上は仕方ありません。まずは絶対に勝ちたいですね。リモートマッチになりますが、ファン・サポーターに届けられるものはあると思うので、それを信じて、勝利だけを目指して頑張りたいと思います。
――最後に、西岡選手にとってJリーグはどういうものかを教えてください。
西岡 なくてはならないものです。僕たち選手もJリーグが帰ってくるのを待っていたし、ファン・サポーターの方々も待ってくれていたと思います。まずはリモートマッチからのスタートになりますが、僕たち選手はピッチの上で躍動するだけです。チームとしてJ1昇格を目指すのは当たり前ですし、個人としては試合に出続けることを目標に、そして見てくれている人の心を動かすようなプレーをしたい。(川井健太)監督の求める仕事をやりながら、自分の持っているものをすべて出していきたいと思います。
取材・構成◎多賀祐輔 写真◎愛媛FC、J.LEAGUE
◎Profile
にしおか・だいき◎1988年8月21日生まれ、宮崎県出身。東海大五高から福岡教育大に進学し、卒業後の2011年にサンフレッチェ広島に加入。2013年に栃木SCに期限付き移籍するが、同年終了後に広島、栃木ともに契約満了となり、トライアウトを経て2014年に愛媛FCに加入。今季で在籍7年目を迎える。通算成績はJ2で154試合出場1得点。DF。180cm、76kg