上写真=鹿児島キャンプでのトレーニングに打ち込むプロ1年目の清田(※中央 写真◎サッカーマガジン)
「プロになった実感が湧きました」
磐田の鹿児島キャンプ2日目となる1月22日、曇天の空の下で選手たちは3対3や5対5など、同数での対人練習に汗を流した。
「(キャンプは)3回目です。1、2回目は名波(浩)監督のときでした。フベロ監督になってからは、対人の練習が多くて、結構きついですね…」
そのようにトレーニングを振り返るのは、クラブ生え抜きのルーキーMF清田奈央弥だ。磐田U-18在籍時にも2度、キャンプに参加している。取材した日はまだキャンプインして2日目だが、昨季途中から就任したフェルナンド・フベロ監督の下でのトレーニングは、過去2回とはやや異なるようだ。
「シュートのところとか、その結果のところ、最後に体を張るところ、走り切るところ。それらについては、すごくこだわっている監督だという感じがあります」と、「初めて」というスペイン人指揮官の印象を話す。
また、プロになってから初めてのキャンプということも、過去2回と比べて心境に変化をもたらしている。
「鹿児島に着いたときに、こちらの皆さんが歓迎してくれました。うれしい気持ちになりましたね。そのとき、『プロになったんだな』と実感が湧きました」
やや疲労の見える表情にも笑みが浮かんだ。
プロ1年目の今季、磐田U-18の先輩である「(上原)力也くんの背番号」30番を受け継いだ。磐田U-18時代に背負った「10番にいずれはしたいですね。そのために、頑張ります」と、3度のJ1優勝を誇る名門クラブを背負って立つ存在になることを志す。
そのためには1年目から結果を残し、チームにJ1昇格をもたらすことが求められるだろう。
「自分の実力はまだまだなんですけれど、今年はJ2の試合にたくさん出て、自分もJ1昇格に貢献したい。そのために、チームの勝利につながる得点とか、アシストを取れるようになりたい。みんなの目標もJ1に上がることなので、それに向かって頑張っていきたいです」
磐田の将来を担う左利きのゲームメーカーが、まずは鹿児島の地でトレーニングに励む。