大宮がホームで鹿児島に圧勝した。14分にフアンマ・デルガドのPKでゴールラッシュの口火を切ると、32分には吉永昇偉がJ初ゴールを奪取。その6分後には、奥抜侃志も加点し、前半を3点リードで折り返す。後半も大宮の勢いは止まらない。65分にはダヴィッド・バブンスキーのパスに抜け出したフアンマが再びゴールネットを揺らし、4点目。さらに茨田陽生も今季2点目をスコア。アディショナルタイムにはフアンマのこの日3ゴール目で締めくくり、リーグ戦4試合ぶりの勝利を挙げた。

上写真=スタメンに復帰し、ハットトリックを達成したフアンマ(写真◎J.LEAGUE)

■2019年7月13日 J2リーグ第22節
大宮 6-0 鹿児島
得点者:(大)フアンマ・デルガド3、吉永昇偉、奥抜侃志、茨田陽生

移籍後初のハットトリック

 リーグ戦3試合ぶりに先発出場したスペイン人ストライカーが、ゴールショーの主役となった。

 フアンマは14分に自ら獲得したPKを冷静に沈めて先制点をもたらすと、後半にはダヴィッド・バブンスキーとのワンツーで相手DFの背後のスペースを突き、GKとの1対1を制して自身2点目。さらに後半アディショナルタイムにも相手のミスパスを奪ってゴールネットを揺らし、ハットトリックを達成した。「とても良い試合ができたよ。多くのチャンスを作れたしね」と、満足げに試合を振り返る。

 長崎から大宮に移籍して1シーズン目。大前元紀やロビン・シモヴィッチら、昨季から在籍する強力FWがいる中、開幕から最前線でチームをけん引している。ここまで、リーグ戦2試合連続で先発から外れたのは前々節金沢戦(△0-0)と前節新潟戦(●1-2)のみ。チームがいずれも勝利できなかったこともあり、「ケガをしてしまって(先発出場できず)、少し悲しい気持ちだった」という。

 それでも、スタメン復帰した試合でハットトリックの大活躍。「今日は先発に戻り、ゴールを決めてチームを助けられてよかった」と、2試合の無念さを結果につなげた。1試合で3ゴールを挙げたのは、大宮に加入してから初めてのことだ。

「これからもトレーニングを重ね、今日のような良いゲームをもっとしていきたいと思います」

 大宮サポーターに歓喜をもたらすために、フアンマはこれからもひたすらにゴールを目指す。

取材◎小林康幸

おすすめ商品


This article is a sponsored article by
''.