上写真=1−1の同点となるゴールをスコアした神戸の武藤(中央/写真◎J.LEAGUE)
■2026年10月31日 J1第13節(@ノエスタ)
神戸 3−1 名古屋
得点:(神)武藤嘉紀、エリキ、小松蓮
(名)永井謙佑
VARで3度ゴールが取り消される
順位で言えば、ホームの神戸は勝ち点23で5位。一方、敵地に乗り込んだ名古屋は勝ち点14で11位。神戸優位が予想される中、最初にネットを揺らしたのはアウェーチームの方だった。
名古屋は最終ラインに並ぶ原、藤井、佐藤、野上が神戸自慢の3トップ、エリキ、大迫、武藤に対してマンツーマンで張り付き、自由を奪う。序盤はこれが奏効した。
神戸の3トップが下がったり、ポジションを入れ替えたりして名古屋守備陣の混乱を狙うが、付いていくべきときはついていき、マークを受け渡すべきときは受け渡して攻撃の形を作らせない。
開始早々の2分に左から右への大きな展開から和泉が折り返し、中央で待っていた永井が合わせて先制ゴールを奪うと、名古屋はタイトな守りで思い通りに試合を運んだ。球際の攻防でも、激しいバトルを挑む神戸の選手たちに対して、振りな体勢からでもしっかり足を伸ばし、ボールをつついて渡り合った。
失点直後の5分に神戸はFKからライン裏に飛び込んだ山川がボレーを決めたが、VARの結果、オフサイドの判定。波に乗れないまま、時計の針が進む中、38分、ようやくスコアを振り出しに戻す。光ったのは冷静なプレーの連続だった。
敵陣右サイドで得たFKの場面でゴール前に入れたボールは跳ね返されたものの、こぼれ球を拾って粘り強く拾うと、左から大迫がクロスを供給。武藤がヘッドで落とし、エキリがつないで再びボールを受けた武藤が右足一閃。密集を抜けたボールがゴール左上に突き刺さった。
1−1の同点で後半に折り返した後半早々、追いついた神戸がその勢いを駆って勝ち越しゴールを決める。ハーフウェーラインを越えたあたりでボールを受けた武藤がドリブルで一気に中央へと持ち上がると、中央から右サイドへと走り込んだエリキがフリーでパスを受けてシュート。同点ゴールと役割を入れ替えた2人によるゴールで神戸がリードを奪った。
逆転を許した名古屋も同点を目指して攻撃に圧力をかけると、64分、左クロスの流れから最後はこぼれ球を木村が蹴り込み、ネットを揺らした。だが、決まったかに見えたゴールはVARで最初のクロスの時点でオフサイドがあったと判定され、ノーゴール。前半の山川のゴールと同じく、木村のゴールも取り消された。
75分にもこの試合3度目の取り消しが起こる。左CKの流れから大迫のボレーがポストを直撃。跳ね返りに反応した選手たちでボックス内が混戦となる中、ジエゴが押し込んだ。だが、これもオフサイドでノーゴール。神戸のダメ押し点は決まらなかった。
しかし90+1分、直前に大迫に代わってピッチに入った小松がダメを押す。武藤の右クロスに反応し、滞空時間の長いヘッド。アディショナルタイムにゴールを決め、試合も決めた。
地力を示し、勝利を飾った神戸はきっちり勝ち点3を積み上げて、上位に留まることに成功。対する名古屋は黒星を喫して、10位以内に上昇することができなかった。
▼出場メンバー
・神戸◎GK権田修一、DF酒井高徳、山川哲史、マテウス・トゥーレル、永戸勝也(46分:ジエゴ)、MF井手口陽介、岩本悠庵、郷家友太(46分:佐々木大樹)、FWエリキ、大迫勇也(90分:小松蓮)、武藤嘉紀(90+7分:ジェアン・パトリッキ)
・名古屋◎GKシュミット・ダニエル、DF原輝綺、藤井陽也、佐藤瑶大、野上結貴(78分:森島司)、MF和泉竜司(78分:甲田英將)、内田宅哉、稲垣祥、中山克広、FW木村勇大、永井謙佑(63分:山岸祐也)
