ガンバ大阪の新加入選手、元ドイツ代表DFフィリップ・マックスは15日に行われたJ1百年構想リーグ、サンフレッチェ広島戦で加入後、初のベンチ入りを果たした。期待の新戦力はなぜガンバを選んだのか、そしてチームのどんなものをもたらすのかーー。ガンバ大阪を追いかける高村美砂氏が綴る。

Jリーグは「ファンタスティックです」

画像: ドイツ代表ではAマッチ3試合に出場しているマックス(写真◎Getty Images)

ドイツ代表ではAマッチ3試合に出場しているマックス(写真◎Getty Images)

 本職は左サイドバックだがガンバは現在、センターバックにケガ人が相次いでいるチーム状況がある。ヴィッシング監督にはセンターバックでの起用もあると伝えられていると聞く。実際、PSV時代には似たようなチーム状況に陥った際に、センターバックとして公式戦に数試合、出場したことがあり、「自分としてはいい手応えを得られたので、できないことはないだろうと自分を信じています」と話す。いずれにせよ、まずはコンディションを取り戻すことが前提になるが、それも含めてJリーグでのプレーを楽しみにしているそうだ。

「前節・サンフレッチェ広島戦には遠征にも帯同しましたし、それ以前にもホームゲームを観戦しましたが、ひと言で言うと、ファンタスティックです。運営面然り、所属選手やサッカーもそうですし、選手の質は文句のつけようがないほど高く、素晴らしいリーグだと感じています。ブンデスリーガの場合、名前のある、名声のあるチームとの対戦になると、どうしても対戦相手は守りに入る戦術をとることも多いですが、Jリーグは違います。非常に力が拮抗していますし、どの試合も本当に走らなければいけないし、全員で守らなければいけないし、組織的に攻め、守るといった、いろんな要素が求められるなと感じています。

 それもあってか、練習でも、各選手のスタミナ、スピード、技術の高さには本当に驚かされていますし、アカデミーから昇格してきた選手の質も非常に高いと感じます。また、日本人選手が日々、ひた向きにトレーニングと向き合い、役割をこなしていく姿勢にも驚きを隠せません。広島戦は敗れましたが、それ以外の試合ではある程度の結果も残せていますし、僕たちが進んでいる道は間違いないと信じています。その戦いに加わっていく僕も含め、この先もしっかりした結果を残しながら、自分たちが進むべき道をコツコツと歩んでいかなければいけないと思っています」

 ガンバデビューの目処については「今はまだどこかに焦点を合わすレベルにはない」と本人は語る。4月からは再び、AFCチャンピオンズリーグ2025/26ノックアウトステージ準決勝を含めた『11連戦』が待ち受けていることを考えると、その頃にフィットが見られれば理想だ。ただ、ここまでフィジカル面を含め、自身の掲げる明確な『基準』を設けてチームづくりを行なってきたヴィッシング監督のこと。そこはマックスの今後のパフォーマンスを見て判断することになるだろう。もちろん、その時がくれば、マックスも最大限の力を注いで、ガンバのために戦う決意だ。

「プレーに限らず、僕の経験値はもちろん、細部へのこだわりもチームに浸透させていきたいと思っています。勝っている時にどういうプランで進めるのか、負けている時はどう振る舞うのか。時間帯によってどんな役割が必要になり、どんなメリハリをつければいいのか。サッカーにはいろんな局面がありますが、そういったゲームマネジメントや試合の理想的な運び方みたいなところでも自分の経験を活かすことができたらいいなと思っています」

 彼が感じている「ワクワク感」をピッチで余すことなく表現する時まであと少し。ガンバの左サイドに加わった新たな輝きは、間違いなくチームを加速する力になる。

取材・文◎高村美砂[フリーランスライター]


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