2月21日の明治安田J1百年構想リーグ第3節、「多摩川クラシコ」で川崎フロンターレはFC東京に1-2で今季初黒星を喫した。序盤からリズムを明け渡して、一度は同点としたものの、力なく敗れた。まさかの停滞を抜け出せるか。

上写真=川崎Fが苦しんでいる。逆襲なるか(写真◎J.LEAGUE)

■2026年2月21日 J1百年構想リーグ第3節(観衆:22,672人@U等々力)
川崎F 1-2 FC東京
得点:(川)山原怜音
   (F)マルセロ・ヒアン、室屋 成

長谷部監督の「嫌な気持ち」

「攻撃も守備もどっちつかず」と橘田健人が言えば、「攻守においてすべてがうまくいかなかったのが正直なところ」と河原創。川崎フロンターレがかみ合わない。

「前半から安い失点というか、1失点目も2失点目も簡単に失点をしてしまいました」

 長谷部茂利監督は軽率さを悔やむ。

 開幕戦では柏レイソルと打ち合いになったが、5得点を挙げている。それが、ジェフユナイテッド千葉との第2節で一転、0-0からPK戦9-8で辛くも勝ち点2は手にしたものの、このときも長谷部監督は「前節5-3という8点が入ったあとに0-0というゲームなので、同じチームなのか、という印象」ともどかしさを明かしていた。

 そして3節でも序盤からFC東京に自由自在にボールを動かされた。後手を踏み、18分に先制され、31分に山原怜音が左足で巻いて左上に届けるビューティフルゴールで同点にしたものの、7分しか持たなかった。38分にまたも失点し、結局そのままスコアを動かすことはできなかった。

「数字でものを語るのは、私の仕事から少し変な話だと思いますが、何試合も連続で相手にシュートを上回られているというのは非常に複雑な気持ちというか、感情的に言うと嫌な気持ち」

 柏戦は9対19、千葉戦は15対17、FC東京戦は5対17。その「嫌な気持ち」のようなものは、ずっとピッチに漂っていた。キャプテンの脇坂泰斗はそれを的確に表現する。

「ボールを怖がっていると始まらないと思うし、そこでつながっていかないといい形にならない」

 このチームの魅力は、常にボールとともにあったはずだ。それを「怖がって」手放しているのであれば、由々しき事態である。

 脇坂はこうも話す。

「横に揺さぶると相手はプレスに来ずに撤退するような感じだったので、そこをもっとやるべきだったと思います。簡単に急いで手放してしまうシーンが目立ったので、自分たちから相手にボールを渡してしまうことが多かった。守備のところでもまずは切り替えのところでいかないと相手に制限をかけられないと思いますし、もっと強気なポジショニングを取らないと簡単に前進されてしまう」

 決勝点を奪われたシーンでは、脇坂がボールホルダーの稲村隼翔に制限をかけていたにも関わらず、パスの出口を押さえるべきエリソンが連動せずに棒立ちのままで、常盤亨太につながれた。脇坂はエリソンが動きを止めたことに「どうしてだ」と言わんばかりに両手を挙げていたが、その間に縦パスを差し込まれてスイッチを入れられ、ゴールを割られた。

 こうしたディテールを逃さずにていねいにクリアしていくことでしか、勝利につなげることはできない。

「優勝を目指しているチームなら物足りない。それをトレーニングからもっと締めていこうと、最後、僕からチームに言いました」

 キャプテンの檄が1週間後にどんな改善を引き出すのか。3月1日、昇格組の水戸ホーリーホックをホームに迎える一戦が、このチームの行方を占うことになりそうだ。


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