上写真=山内日向汰は黄色いユニフォームも様に。開幕戦は古巣の川崎Fが相手だ(写真◎Getty Images)
■2026年1月31日 ちばぎんカップ(観衆13,556人@三協F柏)
柏 2-1 千葉
得点:(柏)中川敦瑛、久保藤次郎
(千)石川大地

「フロンターレには負けたくない」
山内日向汰、堂々のお披露目だった。
後半開始のタイミングで小泉佳穂に代わってピッチへ。黄色のユニフォームで軽やかな第一歩を踏み出した。
「デビュー戦だったのでどんな感じになるかと思ってたんですけど、思った以上にやりやすくて、サポーターの声援も近いですし、すごくいい感触をつかむことができました」
与えられたのは右のシャドーのポジション。1トップの細谷真大の少し後ろで、シャドーの左には瀬川祐輔。同じ右のウイングバックは久保藤次郎で、ボランチには小西雄大と中川敦瑛がいて、いずれもプレーセンスの近しいテクニシャンばかりだ。やりやすいのももっともだった。
「だいぶコミュニケーションを取りながら、いろんな話をしながらプレーできていました。自分がどういった選手なのかを味方の選手に伝えられたと思いますし、自分自身も周りの選手がどういうプレーヤーかというのは把握してきているので、プラスアルファで守備のところだったり、監督が求めてる基準に達することができればもっと活躍できると思う」
その入りは上々だった。ピッチに入ってほどなく、右のハーフウェーライン付近で受けて、DFの背中から裏に抜け出した細谷にすかさずスルーパス。ただ、ていねいに出した分だけほんの少し球足が短くなった。
「真大からも試合後に、オレにつけるときはもっと速いボールでいいよって言われたので、そういうところをもっと練習ですり合わせていきたい」
その細やかな反省が次のパスに生きてくるだろう。
ほかにも55分にはペナルティーエリアの中で受けて至近距離からシュート。「ちょっとちゃんと当たらなかった感じ」と悔やみ、DFにブロックされてしまったが、ボールを握ったまま押し込んでいく柏のスタイルにあって、組み立て役だけではなくてゴール前で勝負できることも示してみせた。
このパスとシュートこそ、山内の堂々たる自己表現だ。
「プロになってから、ファン・サポーターの皆さんは自分のことをドリブラーだと思ってる人が多いと思うんですけど、どっちかというとラストパスだったり、チャンスメークの部分の方が大きいので、そこはしっかり見せることができたかな」
川崎フロンターレではワイドからするすると切り込んでいくドリブルが印象的だったが…。
「自分としてはどちらかというとそれがオプションですね。相手を出し抜きつつチャンスを作っていくのが自分だと思っていて、そこはリカルド・ロドリゲス監督もしっかりと自分の特徴だととらえてくれていますし、今日はちゃんとチームに還元できたと思います」
「いまはどっちかというと自分が自由にやらせてもらっていて、周りの選手が自分とやるときにどうやりやすさを感じてくれてるのかをもっと見ていきたい」
「(ポジションの)ローテーションも多いので、そういうところでの自由な発想というのは自分の長所だと思っています。そこはこの45分間はやりやすかった」
ポジティブな言葉がどんどん出てくるのは、柏のサッカーを楽しんでいる証拠だ。
2月8日の開幕戦は、くしくも敵地で戦う古巣の川崎F戦。
「フロンタールには負けたくないですよ。ただ、チームとしてタイトルを取ることが今シーズンの目標なので、そこに対して自分がどれだけ力を出して貢献できるのか、というところをやっていきたい」
まずは、アカデミーから育ててもらった古巣に自らの力で勝って、タイトルへの道を新しい仲間と一緒に邁進するつもりだ。
