上写真=練習試合後、取材に応じたミシャ監督(写真◎佐藤景)
オーガナイズを理解した上で立ち位置を取っていた

ミシャグランパス初の対外試合となったFC東京戦は2−1で勝利(写真◎佐藤景)
「始動してからこれまで、ハードなトレーニングを選手に課してきましたし、選手自身も疲れていたとは思います。ただそれはこの時期、当たり前だとは思うんですが、そういったことを加味した上でも、本当に選手一人ひとりが規律を持って、前向きにモチベーション高くトライしてくれたところは、大きな収穫だと思います」
ミシャ監督就任後、初の対外試合となったFC東京戦を2−1の勝利で終えた。あくまで練習試合であり、重要なのは内容だったが、指揮官はチーム作りのスタートとしては『まずまず』と手応えを口にした。
GKも含めたディフェンス陣が怖がらずにどれだけで縦パスを差し込んでいけるかが、ミシャスタイルの完成度を測る一つの指標だ。この日の試合で、その数は限られたものの、常々「トライした上で生じるミスはミスのうちに入らない」と言い切る監督らしい言葉で選手の姿勢を評価した。
「後ろから(攻撃を)作っていくときに、しっかりキーパー含めて数的優位を作るところはもっと突き詰められますが、そこから縦に走るところでは、良いトライもたくさんありました。ただ、ボールがズレてしまったり、コンビネーションが合わなくてカウンターを受けた点はしっかりやっていかなけばいけない。例えば後ろから運んでいくときに、もうちょっと持ち出して上がるとか。持ち出すことで相手のディフェンダーも動くので、そのスキを突いて次のスキを作るとか、そういうところはもう少しできる」
相手のプレッシャーがかからない状況で後方からボールを持ち上がり、食いつかせてからフリーになった味方にパスを出すシーンはほとんど見られなかった。一人の勇気ある判断とプレーが、次なる味方に優位な状況を作り出す。それが連鎖していくようになれば、おのずとゴールへの道もひらく。実戦→トレーニングを繰り返しながら、そんなミシャスタイルの浸透を図っていくことになる。
「ビルドアップのときに、オーガナイズをしっかり理解した上で選手が立ち位置を取っていました。そこに関しては非常に整備されていたと感じます。ただ、そこからのコンビネーションだったり、パスの質、そういうところは時間がかかると思いますし、まだまだトレーニングしていかなければならない」
1年をブランクをはさみ、Jリーグで通算20年目のシーズンを迎える指揮官は、着々と準備を進めている様子だ。チームは24日まで日中は20度を超える沖縄でハードなキャンプを続け、その後、名古屋に戻って百年構想リーグ開幕戦、2月8日の清水エスパルス戦を迎える。

