上写真=東京V対浦和は激しい攻防が繰り広げられたが、スコアレスドローに終わった(写真◎J.LEAGUE)
■2025年9月27日(土) J1第32節(観衆24,643人/@味の素)
東京V 0ー0 浦和
互いに何度もチャンスを作ったが…
30節の岡山戦で5試合ぶりにネットを揺らし、同じく5試合ぶりに勝利を手にした東京Vだが(4ー2)、翌31節の神戸戦は0−4で完敗。順位も16位と低迷し、降格圏の18位の横浜FC戦までは残り7試合で勝ち点7差とまだまだ安泰とは言い難い。そんな状況でホームに迎えたのが、8位の浦和。浦和もここ3戦未勝利と好調とは言えない状況だが、アウェーの前回対戦(14節)は0−2で敗れており、簡単な試合ではないことが予想された。
最初のビッグチャンスは19分。浦和の右CKからだった。中島翔哉が入れたボールをニアにいたホイブラーテンが頭ですらし、ゴール正面で松尾佑介が右ヒザ付近を当ててシュート。だが、ボールは惜しくもクロスバーを直撃。浦和はボールを保持し、相手陣内攻め入る機会を作り出したが、ゴールが遠かった。
対する東京Vも30分すぎからは前向きにボール奪取を成功させて浦和ゴールに迫っていった。しかし、ネットを揺らすには至らない。前半は両者ともに決めきれずに0−0で終了することになった。
後半最初の決定機は東京V。55分だった。浦和のGK西川周作のクリアを左サイドで拾った新井悠汰がそのままドリブルを仕掛けて深い位置からクロスを供給。ボクス内で走り込んだ福田湧矢がヘッドで狙ったが、シュートは枠上へ逸れてしまった。
直後の56分には今度が浦和が決定機を迎える。右CKの場面で金子拓郎が入れたボールをニアでグスタフソンが頭で合わせたものの、シュートは枠を捉え切れず、右に外れた。
その後、両チームとも選手交代で状況の打開を図った。だが、スコアを動かずまでには至らず、残り10分を切ると、浦和は71分に続き、2枚替えを実施。一方の東京Vも3枚替えで強度を維持し、互いに譲らない状況が続くことになった。
結局試合は、0−0で決着。引き締まった展開の中で、それぞれがコンビネーションで崩しに成功し、相手ゴールに迫る場面を生み出したが、最終局面で体を張った守備を見せたこと、そしてフィニッシュワークの精度を互いに欠いたことで勝負を決める得点は生まれなかった。
▼出場メンバー
・東京V◎GKマテウス、DF宮原和也(83分:鈴木海音)、林尚輝、深澤大輝、MF内田陽介、齋藤功佑(83分:平川怜)、森田晃樹、新井悠太、FW福田湧矢(76分:平尾勇人)、唐山翔自(67分:松橋優安)、染野唯月(83分:寺沼星文)
・浦和◎GK西川周作、DF関根貴大、ダニーロ・ボザ、マリウス・ホイブラーテン、長沼洋一(71分:荻原拓也)、MF柴戸海(80分:安居海渡)、サミュエル・グスタフソン、金子拓郎、中島翔哉(71分:渡邊凌磨)、マテウス・サヴィオ(80分:早川隼平)、FW松尾佑介(61分:イサーク・キーセ・テリン)
