上写真=序盤から積極性を示した両チームだがスコアレスドローに終わった(写真◎J.LEAGUE)
■2025年9月23日(火・祝) J1第31節(観衆13,552人/@三協F柏)
柏 0ー0 広島
ハイレベルの攻防もゴールは生まれず
両チームの勝利にかける強い思いは、試合のスタートからピッチに表れていた。前輪駆動型のチーム同士によるスリリングな攻防は見どころ十分。ハイプレスによる前向きなボール奪取から互いにゴールを目指していく。
その中でも柏はGKも加えたビルドアップで出口を探り、サイド攻撃と垣田裕暉&細谷真大がターゲットになる中央突破でチャンスをつかみにいった。そして広島はそんな柏の攻撃を食い止めては手数を掛けずに最短距離でゴールを目指す。
目まぐるしく攻守が入れ替わる45分間を終え、迎えた後半も同じような展開が続いた中で柏が先に動く。58分、細谷に代えて小見洋太を投入。シャドーだった垣田が1トップ、小見が左シャドーに入り、前線の活性化を図った。さらに67分には2枚替えを実施。右ウイングバックの原田亘を片山瑛一、左ウイングバックのジエゴを小屋松知哉と両翼を入れ替えた。
直後にスルーパスに抜け出した垣田がボックス内からシュートを放つも左ポストを直撃。柏はビッグチャンスを迎えたが、ゴールにつなげることはできなかった。一方で広島もクロスをボックス内に入れてシュートチャンスを生み出していく。
しかし両チームともに決め手を欠き、ネットを揺らすことができない。広島は73分に1トップの木下康介に代えてヴァレール・ジェルマンをピッチに送り、ゴールを目指すと、78分にボックス左手前から右足で際どいシュートを放ったが、GK小島亨介の好守に阻まれた。
残り10分となったところで広島は2枚替えを実施。左WBの東俊希に代えて新井直人、ボランチの塩谷司に代えて加藤陸次樹を投入した。この交代に伴い、シャドーだった川辺駿がボランチに下がり、加藤がシャドーを担った。
89分には広島がジャーメイン良と前田直輝、田中聡とマルコス・ジュニオールを交代させ、ゴールをこじ開けにいく。柏も速攻から相手ゴールに迫った。しかし、スコアは動かず、0−0で終了。他会場で首位鹿島がC大阪に逆転勝ちを収め、食らいついていきたい両チームだったが、互いに1ポイントを分け合う結果となり、ポイント差が開く結果となってしまった。
