上写真=1失点したものの、落ち着いたプレーで3試合ぶりの勝利に貢献した名古屋GKピサノアレックス幸冬堀尾(写真◎石倉利英)
■2025年6月28日 J1リーグ第22節(@Eピース:観衆26,246人)
広島 1-2 名古屋
得点:(広)新井直人
(名)マテウス・カストロ2
デビューから9試合連続フル出場
残留争いを強いられている名古屋にとっては大きな勝ち点3。それでも「前半に良い形で得点が取れたことは、すごく良かったんですけど、後半、特に最後の時間帯に、個人としてもチームとしても、絶対に失点してはいけないと思う」と課題を挙げ、「もっと気を引き締めて、失点しないチームになっていかなければいけない」と続けた。
21分と40分にFWマテウス・カストロが決めて2-0で前半を終えたが、後半に3点目が奪えず、90分に広島MF新井直人にミドルシュートを決められて1点差に。「守備で中央を閉めることができなかった」と振り返り、「自分の声掛けもありますが、もっと準備を早くして、あれは止められるようにならなければいけない」と反省点を口に。何とか逃げ切ったものの、「ああいう失点はなくしていきたい」と自分に矢印を向けた。
一方、18分にエリア内でフリーとなった広島FW加藤陸次樹の左足シュートをセーブし、こぼれ球を狙ったFW木下康介のヘッドもはじき出してCKに逃れた。「先に動かず我慢して反応できたと思う」と語るセーブがなければ、先制されて主導権を握られていたかもしれない。81分に遅延行為で警告を受ける場面もありながら、時計の針を進めて勝利に貢献した。
シーズン序盤は武田洋平、シュミット・ダニエルの後塵を拝していたが、第14節でJリーグデビューを果たした。シュミットが負傷から復帰した今節もデビューから9試合連続でフル出場し、シュミットが控えに。19歳の守護神は「最後のような失点をしないようにしなければいけない。FWが点を取ってくれることを信じているので、後ろ(守備陣)がゼロで抑えることが、上に上がっていくためには必要。自分はそこにフォーカスしてやっていきたい」と今後を見据えていた。
取材・写真◎石倉利英
