明治安田J1リーグ第10節『FC東京対柏レイソル』が11日、東京・国立競技場で行われた。試合は前半、FC東京が仲川輝人のゴールで先制。そのまま試合は決着するかに思われたが、土壇場で柏が追いつき、金曜夜の白熱のゲームは1−1のドローに終わった。

上写真=金曜夜に行われたFC東京対柏は1−1のドローに終わった(写真◎J.LEAGUE)

■2025年4月11日 J1第10節(観衆43,813人@国立競技場)
FC東京 1ー1 柏
得点:(F)仲川輝人
   (柏)木下康介

画像: ■2025年4月11日 J1第10節(観衆43,813人@国立競技場) FC東京 1ー1 柏 得点:(F)仲川輝人 (柏)木下康介

柏のビルドアップを阻み、鋭い攻めを見せる

 序盤から攻撃が形になっていたのは柏だ。しかし、先制したのは国立競技場と相性のいいFC東京だった。マンツーマンの守備に苦しんだ序盤をやり過ごして迎えた35分、先制ゴールを奪ってみせる。

 左サイドからカットインした俵積田がシュート性のボールをゴール前に送ると、相手CB田中がクリアし切れず、こぼれたところに仲川が鋭く反応。相手と競り合いながらもしっかり蹴り込み、FC東京が均衡を破った。

 リードを奪ったホームチームは柏のビルドアップを阻みつつ、ボールを奪うや鋭く速い攻めに転じる得意の戦いを展開していった。対する柏も失点したものの、スタイルは変えずにボールを丁寧につないで相手を揺さぶり、スペースを突く攻めを繰り返した。

 戦いの構図は大きく変わらないまま、試合は終盤を迎え、FC東京は勝負を決める1点を、柏は試合を振り出しに戻す1点を奪いにいった。

 互いに選手を交代させながら最後の最後までゴールを目指し、試合は終盤まで白熱。オープンな展開に、平日の夜に集まった4万3813人の観衆が沸きに沸いた。

 そのままFC東京の勝利で終わるかと思われた後半アディショナルタイム。劇的な展開が待っていた。90+4分、敵陣の右サイドで得たスローインの流れから、最後は木下が熊谷のクロスに飛び込み、ゴール。土壇場で柏が追いついた。

 この結果、勝利をつかみ損ねたFC東京は7戦未勝利となり、下位に低迷。柏は敗色濃厚の展開の中、勝ち点1を手にすることになった。


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