横浜FCは15日、2025シーズンの初戦となるFC東京戦に臨み、持ち味を随所に発揮しながらもゴールが遠く、0−1で惜敗した。試合後、今季加入でキャプテンを務める駒井善成は課題と口にし、今後も続くであろう厳しい戦いに臨む覚悟を示した。

上写真=横浜FCの駒井善成キャプテンは危機感を持って戦っていかなければならないと話した(写真◎J.LEAGUE)

自分たちの立場を理解して進めていくのが大事

 チームの出来は悪くなかった。前半は横浜FCのペースだったと言っていいだろう。

 今季加入でキャプテンマークを巻いてピッチに立った駒井善成はこう振り返った。

「全体的にはすごく集中した入りができたと思いますし、相手にほとんどチャンスを与えない中で、自分たちは比較的いいチャンス、得点になりそうな雰囲気、セットプレーを含めて出せたとは思うんですけど、その中で相手のほとんどワンチャンス目で決められてしまった。結果的に勝ち点0というのはすごく悔しい結果。そこはほんとにチームとして反省して、次に生かしたい」

 1トップの櫻川ソロモン+2シャドーのジョアン・パウロと鈴木武蔵にボールを入れて展開し、ゴールに迫っていく狙った形も「何度は出せていた」。しかし、精度を欠き、あと一歩のところでネットを揺らすには至らず。「今日は前線マッチアップする形だったので、スペースに走ってもマークがついている状況で、(3人めの動きやポケットを取るプレーは)多くは出せなかったと思います。じゃあ次、それを逆手にとってどう攻めていくかは、チームとしての課題。どう改善していくか」と、駒井は反省も口にした。

 内容が良くても勝ち点につながらない。これまで多くの昇格組が苦しんできた、そんな負のサイクルにはまることは避けたいところ。

「決定的になりそうなチャンスは、自分たちに多く見受けられた中で、やっぱり仕留めていかないとこういう結果になってしまう。それは本当にみんな痛感したと思いますし、これがJ1とJ2の違いだというふうに僕は感じるので、やっぱり自分たちがしっかり決めるところ、決めていくというところを集中してやっていきたい」

 横浜FCは次戦、ホームでJ1初戦で勝利をつかんだ同じ昇格組の岡山と対戦する。今シーズンを占う意味でも重要な試合になるだろう。続く3節はアウェーで横浜FMとダービー、4節もアウェーで好調な広島、そして5節はホームで昨季飛躍した町田と相まみえる。

「今日はワンチャンスをものにされてしまいましたけど、この戦いをしっかり継続しながら自分たちがチャンスをものにしていく。難しかったら勝ち点1でもしっかり取っていくということを、試合中にみんなが理解して、自分たちの立場を理解して進めていくのがすごい大事になる」

 昨季札幌で負のサイクルにハマり、苦しい1年を過ごした駒井の言葉は重い。初戦だからとか、内容がポジティブだったからと言って、問題点に目をつぶるわけにはいかない。新キャプテンは、チーム全体で危機感を持って進むことが重要だと強調した。


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