明治安田J1リーグは第33節を迎え、10月5日にFC町田ゼルビアと川崎フロンターレが対戦した。3位のホームチームと12位のアウェーチームと順位は対照的だが、雨の中で押し込む川崎F、受けて速攻を仕掛ける町田と持ち味をぶつけ合った。結果は川崎Fが4ゴールを集めて逆転勝利を収めた

上写真=エリソンが抜け出したところでGK谷晃生と接触して川崎FがPKを獲得(写真◎J.LEAGUE)

■2024年10月5日 J1第33節(@Gスタ/観衆12,753人)
町田 1-4 川崎F
得点:(町)中島裕希
   (川)三浦颯太、山田新、エリソン、マルシーニョ

画像: ■2024年10月5日 J1第33節(@Gスタ/観衆12,753人) 町田 1-4 川崎F 得点:(町)中島裕希 (川)三浦颯太、山田新、エリソン、マルシーニョ

三浦颯太がプロ初ゴール!

 13分に中島裕希が強烈なミドルシュートを決めてFC町田ゼルビアが先制、幸先よく試合を動かしたと思ったら、川崎フロンターレが左サイドを起点に押し戻して、前半で逆転した。

 28分に左サイドの内側を70メートルほど駆け上がった三浦颯太に、左外からマルシーニョが優しいスルーパス。これをゴールエリアの角あたりから三浦がダイレクトで左足で豪快に突き刺した。これがプロ初ゴールだ。38分には町田のGK谷晃生のキックがそのまま脇坂泰斗の足元へ。ワンタッチで前に送り、受けた山田新が落ち着いてループシュートをゴール左に送り込む2試合連続ゴールで、2-1で折り返した。

 先制してから同点にされるまでは堂々と戦った町田だが、ここで急激にトーンダウン。守護神の谷のミスからの失点も重なって、反攻しきれずに後手に回っていく。そこで後半開始から2トップをそっくり入れ替えて、オ・セフンと藤尾翔太を最前線に並べ、逆襲のファイティングポーズを取った。

 だが、そのすぐあとにPKを与えたのがあまりにも痛かった。

 川崎Fは最終ラインの佐々木旭が町田のお株を奪うように対角のロングボールを送り、左サイド際で三浦がヘッド、内側で受けたマルシーニョがスルーパスを送り、抜け出したエリソンが谷と接触してPKの判定。50分、エリソン自身がゴール左にきっちり蹴り込んで、2試合連続ゴールで点差を広げた。

 決定的な4点目が生まれたのは71分だ。谷のキックミスの流れから山本悠樹が左で収め、またも内側を快走した三浦へ、これをマイナスに低く折り返し、マルシーニョが中央で冷静にプッシュした。

 町田がまたしても、と悔やんだのは、70分にエリキと鈴木準弥を投入した直後にミスから失点したこと。何かを変えようとすると出鼻をくじかれることの連続で難しい展開になった。

 これで町田は初の逆転負け。川崎Fは前節のアルビレックス新潟戦の5得点に続いて大量得点で圧勝した。


This article is a sponsored article by
''.