4月7日の明治安田J1リーグ第7節。FC町田ゼルビアが川崎フロンターレを1-0で下して、首位を堅持した。前節の敗戦からのリカバーに成功したJ1初年度のチームで、センターハーフのコンビが重要な役割を果たしている。仙頭啓矢と柴戸海である。

「練習からのイメージが共有できた」

 仙頭と柴戸のコンビはここまで7試合中、6試合で先発している。開幕戦のガンバ大阪戦で仙頭が退場処分、2節では出場停止になって実現できなかっただけだ。

 そんな2人の関係性に、仙頭が手応えを明かす。

「どちらかといえば海は守備的な選手というところもあるので、そこのバランスは考えています。それから、ビルドアップのところで僕たち2人がしっかり顔を出すことは、前回(広島戦)の反省として修正したところがあるので、そこは今日はうまくできたんじゃないかな」

 攻撃のフェーズでは、仙頭が前に出て攻撃を後押しして、柴戸がその後ろのポジションを維持しながら危機察知のアンテナを張っている。うまくできた、というのは、例えば、先制ゴールのシーンだ。仙頭が解説する。

「相手のサイドバックを引き出せるのか引き出せないのか、でした。もしサイドバックが食いついてきたら、そのまま(林)幸多郎から一発で背後へのパスもあったと思います。でも、食いついてはこなかったので、(藤本)一輝や(平河)悠のスピードのある選手を生かしていくことを考えていました。それがうまくはまったシーンだと思います」

 ワンタッチパスでサイドを割っていくためには、受け手が相手より早く抜け出すことが必要であると同時にオフサイドにも気をつけなければならない。だから、何よりも重要なのはタイミングだ。それがぴたりと合っていた。

「僕が持ったら常にあそこのスペースに走ってくれというのは、サイドハーフの選手に常に要求しています。特にアイコンタクトもなかったけれど、お互いの練習からのイメージが共有できたシーンでしたね」

 目を合わせることすら必要なかった。高度に訓練された連動である。

 幻のゴールもあった。後半開始早々の50分、左サイドのペナルティーエリアの角付近で相手がクリアにもたついたところを藤本がプレスバック、挟み込もうとサポートに入った仙頭にボールがこぼれると、そのまま縦突破、クロスがニアに入ったDFの頭に当たって中央にホップして、藤尾がヘッドで押し込んでいる。

 これはその直前にオフサイドがあったとして、取り消しになった。だがこちらも、前線のスピード感を生かしつつ、ていねいにサポートして連続攻撃を実現させる、という仙頭の役割を的確に示すシーンだろう。


This article is a sponsored article by
''.