浦和レッズは現地19日、アジア・チャンピオンとしてクラブワールドカップの準決勝に臨んだ。15日の準々決勝でメキシコのクラブ・レオンを1−0で下し、決勝進出をかけて欧州王者のマンチェスター・シティと対戦。前半は相手の攻撃をよく耐えしのいだが、終わってみれば0−3の完敗。世界最高峰のチームの力を見せつけられた。

上写真=57分までプレーした伊藤敦樹(写真◎Getty Images)

■2023年12月19日 クラブワールドカップ準々決勝(@サウジアラビア)
浦和 0-3 マンチェスター・C
得点:(マ)オウンゴール、マテオ・コバチッチ、ベルナルド・シウバ

オウンゴールがポイントに…

 ボールは握られた。何度も左右に振られ、浦和は我慢の戦いを強いられた。それでも粘り強く、世界最高峰のチームの攻撃を跳ね返していく。

 GK西川が好セーブで失点を許さない。浦和はハナからベタ引きを狙っているわけではないだろうが、押し込まれて自陣ゴール前に構える時間が長くなった。

 高い集中力で守り、前半をスコアレスで終えるのは一つの狙いだっただろう。しかし、アディショナルタイムに失点してしまう。左サイド深く進入をされると、ヌニェスに低く鋭いクロスを許し、足を出したホイブラーテンがオウンゴール。ついに浦和の守備が決壊してしまった。

 なんとか反撃したい浦和だったが、後半に立て続けに失点する。52分にマテオ・コバチッチ、59分にベルナルド・シウバにゴールを献上。0−3と突き放された。

 相手はデブライネもハーランドも温存し、その後はプレミアリーグで出場機会の少ない選手たちを投入しながら試合をクローズさせた。一方で浦和も、準々決勝の殊勲のゴールをスコアしたシャルクらをピッチに送って反撃を試みたが、その差を詰めることはできなかった。

 堅守が武器の浦和は、前半終了間際に失点したことが悔やまれた。敵将グアルディオラもあの1点がポイントになったと認めている。実際、しっかり守り切り、後半に力を注ぐ戦い方ができていれば、また違った展開を導けたかもしれない。ただし、現実は0−3の完敗。この事実を受け止め、さらなる成長をつなげたいところだ。

 浦和は22日、世界3位をかけてアル・アハリ(アフリカ代表)と対戦する。


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