サンフレッチェ広島のDF塩谷司が、約2カ月の負傷離脱から復帰した。7月16日の明治安田生命J1リーグ第21節・横浜FC戦に先発してフル出場。効果的な攻撃参加を見せた場面もあったが、試合後は引き分けに終わった結果を悔やみ、さらにコンディションを上げていく必要性を語っている。

上写真=先発で戦列に復帰した塩谷。リーグ戦は8試合ぶりの出場となった(写真◎J.LEAGUE)

■2023年7月16日 J1リーグ第21節(@Eスタ:観衆12,760人)
広島 1-1 横浜FC
 得点:(広)ピエロス・ソティリウ
    (横)林幸多郎

「もっと責任感を持ってやらなければいけなかった」

 5月20日の第14節でフル出場したのを最後に、右肩を痛めて戦列を離れていた塩谷は、復帰戦でフル出場。蒸し暑い中で奮闘したものの、試合後は「あまり思うようなプレーはできなかった。大事なところで(パスを)引っかけられたり、キックミスをしたり。もっとチームを助けるようなプレーをしたかった」と厳しい表情でコメント。久しぶりの実戦でコンディショニングが難しかったことを差し引いても「ピッチに立つ以上、もっと責任感を持ってやらなければいけなかった」と続けた。

 立ち上がりの2分、右サイドでのパス交換で敵陣深くまで侵入し、左足でシュートを放ったがGKにキャッチされた。「相手が(前からボールを奪いに)来てくれると、ああい うチャンスも作りやすくなる」と振り返りつつ、「でも最後のところは、焦ってしまった。もう1つ運べたかなと思う。そういう判断のところは、まだまだ」と改善の余地について語った。

 時間を追うごとに疲労の影響が大きくなって「めちゃくちゃ、きつかった。後半に何をしたか、あまり覚えていない」という。広島は86分に先制されたものの、後半アディショナルタイムの90+4分に追い付き、かろうじて引き分け。「暑い条件は相手も一緒。この暑い中、最後まで応援してくれたサポーターに勝利を届けられなかったのが悔しい」と思いを明かした。

 J1は8月5日の次節まで3週間の中断期間に入る。右肩は「動かすと、まだ痛みがある」という状況とのことで、「この期間に少しでも良い状態に持っていけるようにしたい」と、さらにコンディションを上げていくことを誓っていた。

取材◎石倉利英 写真◎J.LEAGUE


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