J1リーグ第18節、FC東京対名古屋グランパスが24日、味の素スタジアムで行われた。クラモフスキー監督就任後、最初の試合となった12位のFC東京は2位の名古屋相手に素早い切り替えとアグレッシブなプレーで優勢に試合を進め、2−0で勝利。新監督の初陣を充実の内容で飾った。

上写真=2得点を挙げて勝利に貢献したディエゴ・オリヴェイラ(写真◎J .LEAGUE)

■2023年6月24日 明治安田生命J1リーグ第18節(@味の素/観衆28,636人)
FC東京 2-0 名古屋
得点:(F)ディエゴ・オリヴェイラ2

無失点でリーグ戦5試合ぶりの勝利

 FC東京のクラモフスキー監督の初陣として注目された一戦。指導期間が短いことを考えれば、それほど大きな変更はできないのは当然だが、それでも先発のメンバー構成に変化は感じ取れた。

 システムは4−2−1−3を採用。右サイドバックに小泉、CBの一角にトレヴィザンを起用し、渡辺をトップ下に据えたことが前体制から目に見えて変わった点だった。

 右サイドバックに小泉を起用したのは縦関係を組む仲川が単独突破を仕掛けることができると考えて、右サイドバックにはオーバーラップよりもビルドアップに関わったり、内側に入りつつ攻撃に関わることのできる選手を起用したいという狙いがあったからだろう。

 チームはボールを丁寧に扱うというアルベル監督のコンセプトを継続した上で、積極的な守備と切り替えを強調するようなプレーで前へ前へと出ていった。18分にはその姿勢が実を結ぶ。敵陣でボールを回収すると、渡邊の浮き玉をボックス内で収めたD・オリヴェイラが反転シュート。見事な一撃で先制ゴールを決めた。

 その後は、仲川が負傷交代するなどFC東京に不測の事態が起こったが、互いに決め手を欠き、得点が生まれない状況が続いた。名古屋はリーグで3番目に失点の少ないチームだが(14失点)、この日はFC東京も激しいバトルを挑み、名古屋の速攻をことごとく封じ込んでいく。この試合までに28失点を記録していたチームとは思えない堅牢さを披露した。

 すると80分、FC東京が2点目を手にする。左サイドから安部が上げたクロスをD・オリヴェイラがヘッド。終盤に名古屋を突き放すことに成功した。

 試合はそのまま2−0で終了。無失点でリーグ戦5試合ぶりの勝利。FC東京はクラモフスキー監督就任後の初陣を飾った。

▼出場メンバー
・FC東京:GKヤクブ・スウォビィク、DF小泉慶、森重真人、エンリケ・トレヴィザン、 長友佑都、MF安部柊斗、松木玖生、渡邊凌磨(85分:野澤零温)、FW仲川輝人(34分:塚川孝輝)、ディエゴ・オリヴェイラ(85分:ペロッチ)、俵積田晃太(64分:東慶悟)

・名古屋:GKランゲラック、DF野上結貴(81分:貴田遼河)、中谷進之介、藤井陽也、MF和泉竜司(64分:河面旺成)、稲垣祥、米本拓司(46分:山田陸)、森下龍矢(76分:石田凌太郎)、マテウス・カストロ、FW永井謙佑(64分:重廣卓也)、キャスパー・ユンカー


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