上写真=横浜FMはエドゥアルドの移籍後初ゴールで先制!(写真◎J.LEAGUE)
川崎Fは橘田健人の今季初ゴールで先制したが…
19時キックオフの横浜F・マリノスは、序盤から京都サンガF.C.の激しいプレスを受ける形になった。低い位置でパスを引っかけられて危険なシーンも作られ、横浜FMが珍しく、押し込まれた最終ラインからのロングカウンターを仕掛ける展開になった。
しかし、そのカウンターが、横浜FMの先制ゴールのきっかけになるのだ。25分、自陣のクリアからスピードアップして持ち運び、最後はエウベルのシュートをGK上福元直人に防がれてCKに。この流れからファウルを受けて、左サイドでFKを獲得した。永戸勝也が中央へ送ると、エドゥアルドがマークを外してフリーでヘディングシュート、ゴール右にきれいに突き刺さる移籍後初ゴールとなった。
横浜FMにとっては、後半開始早々に追加点を奪えたことも大きかった。50分、松原健のクロスを上福元がパンチングしたボールを、ゴール左、ペナルティーエリアの外からエウベルがワンタッチで巧みなループシュート。上福元を通過し、カバーに入った麻田将吾の頭上も越えてゴールに吸い込まれた。
横浜FMは京都の反撃を、87分のCKのこぼれ球を金子大毅に蹴り込まれた1点に抑えて、逃げ切りに成功。勝ち点3をしっかりと持ち帰った。
30分遅れて始まった名古屋グランパス対川崎フロンターレは、堅いゲームになった。名古屋が自陣で5-3-2の布陣で目の細かい網を張り、川崎Fのパスを引っかけていく。ともに決定機はほとんどなく、静かな45分だった。
名古屋が後半開始から中盤の3人のうち2人を入れ替えて、さらに活発な守備を仕掛けるが、先制したのは川崎F。61分に相手を押し込んでラインを下げたところで、センターバックのジェジエウが上がってきて、右からクロス。こぼれ球に反応した橘田健人がゴール右に蹴り込んで、ようやく先制した。
ところが、これで逆に名古屋が奮起。攻撃にかじを切って押し込むと、74分には左CKのこぼれ球を稲垣祥がダイレクトで左足で蹴り込む鮮やかなフィニッシュ。ゴール右に突き刺さって同点にした。川崎Fは足が動かなくなり、カウンターのキレも失って、名古屋がぐいぐいと攻めていく。結局、このまま1-1で試合終了。キャプテンの谷口彰悟ががっくりと膝に手をついた。
これで、ともに消化試合数が28で横浜FMが勝ち点58、川崎Fが53で、その差は5ポイントに開いた。残りは6試合。横浜FMが3年ぶりの優勝へ半歩前に出た。
J1結果(9月14日)
■J1第22節
名古屋 1-1 川崎F
得点:(名)稲垣祥(川)橘田健人
■J1第26節
京都 1-2 横浜FM
得点:(京)金子大毅(横)エドゥアルド、エウベル
神戸 2-1 FC東京
得点:(神)山口蛍、菊池流帆(F)レアンドロ
浦和 0-1 C大阪
得点:(C)加藤陸次樹