川崎フロンターレが3連戦の初戦で白星を挙げたのが、明治安田生命J1リーグ第27節の鹿島アントラーズ戦。2-1で逃げ切った形だが、これで3連勝だ。首位の横浜F・マリノスを追いかけて勝ち続けるしかない状況だからこそ、鬼木達監督は冷静と情熱を求めていく。

「すごく頼もしくなってきました」

画像: 「自分たちでJリーグを引っ張るんだ」の思いが選手からにじみ出るという(写真◎スクリーンショット)

「自分たちでJリーグを引っ張るんだ」の思いが選手からにじみ出るという(写真◎スクリーンショット)

 3連戦における次の8月31日のサガン鳥栖戦も、9月3日の湘南ベルマーレ戦も、鹿島と同じようによく走り、よく戦うチームだ。前回対戦でも鳥栖、湘南の順番で中3日の連戦だった。しかも、0-0、0-4と内容も結果も苦々しいものだった。そのときとは違う、本来の「王者たる振る舞い」を見せなければならない。

 コロナ禍や負傷者の続出でなかなか落ち着かなかったチームも、横浜F・マリノス、アビスパ福岡、鹿島から手にした3連勝でパワーが充満してきた。

「(コロナ禍でメンバー選考に苦慮した)浦和戦のあとぐらいから、ここで自分たちがやらなければいけない、やってやろう、という気持ちをすごく感じます。3連覇という、自分たちしか目指せないものを、単に勝利というだけではなくて、自分たちでJリーグを引っ張るんだという意味でも大きな目標に掲げています。いま、熱いゲームをしながら勝っていくのが自分たちのテーマで、選手たちはすごく頼もしくなってきました」

 鹿島戦でもその思いがピッチに十分に投影された。

「気持ちを熱く持つ部分と、でもプレーを冷静にしていくことを持ち合わせると、もっともっと大人のサッカーができると思います」

 いよいよ残りは10試合。冷静と情熱のコンビネーションこそ、3連覇へのカギである。


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